オンラインで「フリー抽選」校名ゆかりの文字選び 選抜高校野球
今回のセンバツでは昨秋の近畿大会決勝で対戦した智弁学園(奈良)と大阪桐蔭の甲子園常連校対決が第4日第2試合の1回戦に組まれるなど、「フリー抽選」効果で例年は実現しない同一地区同士の対戦が3カードも生まれた。 センバツの組み合わせは「地区別対抗」を色濃く打ち出すために、第69回大会(1997年)から、同一地区の出場校は準々決勝まで対戦しないようにしていた。例年は主将が一堂に会して抽選会に臨むために、ゾーン分けなど何度も抽選を繰り返す方式にも対応できていた。 今回は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、32校の主将がオンラインで参加した。そのため、主催者側は「複雑なシステムではなく、シンプルな方式にした。(各校の)主将にも分かりやすくした」と説明する。同一県(宮城、兵庫、奈良)の計6校は決勝まで対戦しないように配慮したが、残りの26校はフリー抽選とした。主将らは「ア」から始まるカタカナ表記の26枚のカードから、画面越しに指名。自校の名称の頭文字やゆかりのある文字のカードを選ぶ主将が目立った。 昨秋の地区大会の再現では、第3日第2試合に福岡大大濠と大崎(長崎)の九州大会決勝対決のほか、関東大会2回戦で顔を合わせた東海大相模(神奈川)と東海大甲府(山梨)の東海大系列校同士の対戦も第2日第3試合に組まれた。【藤田健志】 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、大会期間中、全31試合を中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。