大阪府・吉村知事が定例会見5月20日(全文3)移動自粛要請の範囲も21日に決定
新たに設置する検査機関の趣旨を教えて
NHK:NHKの青木です。今、上で行われている専門家の協議会で、病床の一部を一般の患者用に戻す方針ですとか、あとは地域外来だっけ、検査センターですか、新たな検査機関、センターを設置することが大阪府のほうから報告されたと思うんですけど、それの趣旨を簡単に教えてください。 吉村:まず病床については、今、重症病床で言うと188の病床を確保しています。現実に使っているのは約20%ぐらいで非常に落ち着いてきています。じゃあ残りの170の病床というのは確保していますが使ってない状況なので、これは逆に言えば、例えば脳梗塞だとか交通事故だとか、ほかの病気でもやっぱりICUを必要とされる方もたくさんいらっしゃいますから、じゃあ本当にコロナのためだけにそんだけずっと空けておくのがいいのっていうのは、医療現場の声としてこれは今、出ている状況です。 ただ、コロナの重症病床というのは、なかなか確保がしづらい病床でもあるので、今、進めているのは可動式にしたいと思っています。つまりまず、重症で言うと188確保していますが、コロナの患者さんが増えてきたら必ずここはコロナで使わせるようにしてくださいということを条件に、コロナが増えてない状況のときは、別の脳梗塞とか交通事故とかそういった重症の方のために使ってくださいと。いわゆる可変性を持たせるというのが、これからは重要じゃないかというふうには思っています。 そこでただ重要なポイントとしては、やはりコロナの病床として確保しているというのが大前提。ただずっとやっぱり空けておくと、それは医療資源として、やっぱり有効活用できてないということになるので、医療資源をできるだけ有効活用するためにもコロナの病床として確保してるんだけども、うわっと増えてきてない段階においては、一定割合については可変的に使っていただくというような仕組みを今、大阪の医療界と協議して、それは大阪府の考え方として進めているということです。 ですので、それはあくまでもコロナの病床として確保しますから、ほかで使ったとしても188っていうベッド数は変わらないわけですけども、これはコロナとして増えたら必ず使わせてねっていうのが前提なので、そのための整備をしたりもしていますから。ただ、その間、今みたいに20%とかもっと言えば、これがどんどん収束というか減ってくれば、10%とかになってきたときに、本当にそのまま使わないのが妥当なのかといえば僕もそうではないと思うので、そこはそういう考え方で進めているっていうのが1つです。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見5月20日 全文4に続く