【60歳代・70歳代の貯蓄】二人以上世帯の「貯蓄ゼロ」と「貯蓄3000万円以上」の割合は?「3000万円を目指す」積立投資シミュレーションも紹介
老後資金を準備するために押さえておきたいポイント
日本の預金金利は低水準が続いており、これまで以上に資産運用の必要性が高まっています。老後の資産形成においても、資産運用は有効な手段の一つですが、リスクが伴う点には注意が必要です。しかし、いくつかのポイントを押さえておけば、老後資金の準備に大きく役立つでしょう。 資産運用において重要なのは「分散」を意識することです。まずは、投資する対象を一つに絞らず、複数の地域や通貨に分けておくことが大切です。 次に、投資を始めるタイミングを狙うのではなく、毎月コツコツと積み立てていく方法を選ぶと、投資の時期を分散することができます。さらに、保有する資産の種類を限定せず、複数の金融商品を持つことで、資産全体のバランスを保つことが可能です。 これらの分散のポイントを意識すれば、リスクを抑えながら資産を増やせる可能性が高まります。 特に資産運用の場合、時間を味方につけてあげることで、リスク分散の効果も期待できます。 老後資金の準備を始めるなら、少しでも早くスタートすることが大切です。早めに行動し、長く続けることで、安定した老後の暮らしに備えることができるでしょう。 ●【参考】貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む) 60歳代・二人以上世帯 ・金融資産非保有:21.0% ・100万円未満:5.9% ・100~200万円未満:4.5% ・200~300万円未満:4.3% ・300~400万円未満:3.0% ・400~500万円未満:1.9% ・500~700万円未満:7.2% ・700~1000万円未満:6.7% ・1000~1500万円未満:6.8% ・1500~2000万円未満:5.4% ・2000~3000万円未満:9.5% ・3000万円以上:20.5% 70歳代・二人以上世帯 ・金融資産非保有:19.2% ・100万円未満:5.6% ・100~200万円未満:5.1% ・200~300万円未満:4.3% ・300~400万円未満:4.7% ・400~500万円未満:2.5% ・500~700万円未満:6.2% ・700~1000万円未満:5.8% ・1000~1500万円未満:10.2% ・1500~2000万円未満:6.6% ・2000~3000万円未満:7.4% ・3000万円以上:19.7%
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」 ・金融庁「つみたてシミュレーター」
神田 翔平