ハイチ首都国際空港で銃撃戦 政府72時間の非常事態を宣言
ポルトープランス、ハイチ、3月5日 (AP) ― 主要刑務所を襲撃したハイチの重武装犯罪者集団が3月4日、首都ポルトープランスの国際空港を占拠しよとして、治安部隊と銃撃戦になった。 ハイチ史上最大の空港攻撃だ。 刑務所襲撃当時、トゥーサン・ルベルチュール国際空港は閉鎖されており、飛行機は運航しておらず、乗客もいなかった。 AP通信の記者は、武装集団の空港敷地内への侵入を防ごうと、装甲車が駐機場で集団を銃撃しているのを目撃した。 先週、武装犯罪者集団の襲撃が続く中、空港で一時的な銃撃戦があったが、武装グループが空港内に侵入したり、空港を掌握したりすることはなかった。 犯罪者集団による主要刑務所襲撃を受けて、当局は夜会外出禁止令を出したが、空港の銃撃戦はそのわずか数時間後のことだった。 政府は3日夜から72時間の非常事態を宣言。この間に刑務所から脱走した収監者を捜索しようというもので、脱走の大半は公判前勾留中で、中には殺人や誘拐などの罪に問われている者もいた。 武装犯罪者集団は首都の80%近くを制圧しているとみられ、元エリート警察官のジミー・シュリジエ氏が率いる集団は、グループ同士が協調した行動で、かつては考えられなかった中央銀行のような標的を選ぶようになっている。 アリエル・アンリ首相は先週、国連が支援する治安部隊への支持を取り付けようとケニアに赴いたが、その間に騒乱が拡大した。 襲撃された国立刑務所からは3700人が脱走。また、クロワ・デ・ブケ刑務所からは1033人が逃走した。 先週の空港での銃撃戦を受けて、ハイチの米国大使館は同国へのすべての公用出張を取りやめており、3日夜にはハイチ国内のすべての米国市民に即時出国を呼び掛けている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)