四大陸選手権初Vの18歳・千葉百音、快挙も冷静 「地に足つけて精進」「スタートダッシュの1歩目に過ぎない」
「フィギュアスケート・四大陸選手権」(2日、上海) 女子フリーが行われ、昨年大会3位でショートプログラム(SP)首位の千葉百音(18)=木下アカデミー=がフリー143・88点、合計214・98点のともに自己ベストで初優勝を果たした。主要国際大会で初の優勝で、日本女子では22年の三原舞依(シスメックス)以来2年ぶりで、10人目の優勝となる。 3回転フリップ-3回転トーループの連続ジャンプなど、全てのジャンプを着氷。演技が終わると両手でガッツポーズして喜びを爆発させ、点数を見ると目を丸くして喜んだ。 試合後の記者会見では、「ショートプログラムを1位で終えて、フリーで最終滑走という一番緊張するシチュエーションで。すごく緊張したけど、浜田コーチと『この場で滑れることに感謝して思い切りやろう』と話して思い切りやろうと思えた。1本ずつ丁寧にやって、ノーミスすることができて本当にうれしいです」と喜びを語った。 3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)へ大きな弾みになったが、「この雰囲気がすごく演技していて気持ちいいなと思えた。滑っていて幸せという感覚を忘れずにこれからも地に足つけてしっかりと精進したいです」と冷静。「本当にこれからだと思う。今はスタートダッシュの1歩目に過ぎない。(五輪まで)あと2年ぐらいですけど、どんどん努力して良さをもっといかしていければ」と成長を見据えた。 SP4位で昨季の世界選手権代表の渡辺倫果(21)=TOKIOインカラミ・法大=はフリーで大技・トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を降りて134・95点、合計202・17点で3位。SP5位で22年グランプリファイナル女王の三原舞依(シスメックス)はフリー118・89点、合計184・07点の共に今季自己ベストで7位だった。