<IFA>サムスンは「AI for All」でさらにAIを強化へ。新「AI PC」も2モデル発表
ドイツ・ベルリンで9月6日(現地時間)から開幕する世界最大級のコンシューマーエレクトロニクスショー「IFA2024」。正式開幕に先駆け、サムスンがプレスカンファレンスを開催。「AI for All」(すべての人のためのAI)をテーマにプレゼンテーションを行った。 超焦点プロジェクター2モデルをIFAに合わせて発表 サムスンはスマートフォンだけでなく、冷蔵庫や電子レンジなどの家電製品、テレビをはじめとしたホームエンターテイメントシステムにもAIを対応させている。同社は2024年末までに2億台のGalaxy AI対応デバイスをユーザーが手にすると予想。この中心となるのが同社の「Smart Things」エコシステムだとした。なおSmartThingは現在、5億台を超えるデバイスを接続できるとのこと。 またIFAに合わせて、同社スマートフォン用システムの最新版「One UI 6.1.1」をリリースすると発表。翻訳とメモの要約が可能なNote Assist機能、PDFファイル内にあるテキストや画像内のテキストも翻訳できるPDF Overlay Translation機能などが利用できる。最新のGalaxy S24シリーズやZ Fold6/Flip6はもちろん、S23シリーズなど過去のモデルにも提供されるとしている。 新製品としては、IFAに合わせて数日前に発表した超短焦点4Kプロジェクター「The Premiere 9」および「The Premiere 7」を紹介した。両モデルとも130インチの投影が可能。レーザー技術を採用したモデルとなり、HDR10+をサポートする。本体内にはスピーカーを内蔵しており、Premiere 9は2.2.2ch、Premiere 7は2.2chをサポートする。 ノートPCでは、IFAに合わせて発表されたインテル/クアルコムの新プロセッサーを搭載するモデルがそれぞれ登場。「Galaxy Book5 Pro 360」はインテルのCore Ultraプロセッサーを搭載し、「Galaxy Book4 Edge」はクアルコムのSnapdragon X Plusを搭載する。どちらのモデルもAI機能に対応することが強調された。 テレビでは、8Kテレビの「Neo QLED 8K AI TV」もアピール。映像エンジンのNQ8 AI Gen 3プロセッサーは従来比8倍の512個のニューラルネットワークを備えており、AIの力を組み合わせることでサウンドと画質を高められるとした。また、同社の額縁型スピーカー「Music Frame」と、日本では来年公開予定の映画『ウィキッド ふたりの魔女』とのコラボも発表。こちらは限定の画像などが付属するという。 ほか、2050年までにネットゼロを達成するという目標に向けた同社の環境への取り組みや、アクセシビリティの向上に向けた取り組みについても言及された。
編集部:平山洸太