2人に1人が死ぬ!?「日本脳炎ウイルス」検出される ワクチン接種が健康を守るカギ
今回のニュースの受け止めは?
編集部:福岡県で飼育されているブタが日本脳炎ウイルスに感染していることがわかりましたが、ニュースの受け止めを教えてください。 中路先生:日本脳炎は人から人への感染はありませんが、脳炎が発症した場合の致死率は20~40%と高く、治っても脳神経の後遺症を残すことが多い疾患です。しかし、ワクチン接種で予防ができる疾患でもあります。 そのため、これまで接種していない人は早めの予防接種が推奨されています(国の推奨する予防接種は、3歳で2回・4歳で1回・9歳で1回の合計4回)。また、コガタアカイエカの活動は、これから来る夏の終わりから秋口がピークとなるため要注意です。 屋外で活動をする場合は、肌の露出を避けて、虫よけスプレーなどを用いて、蚊に刺されないよう対策しましょう。
まとめ
福岡県内で飼育されているブタが、日本脳炎ウイルスに感染していたことがわかりました。日本脳炎は多くの患者がみられた病気ですが、現在は予防接種が開始されたことで患者数は著しく減少しています。 しかし、全国での感染者数がゼロになっているわけではありません。リスクをなるべく避けるために、しっかりと予防接種を受けることに加え、蚊に刺されないための対策が重要になります。
【この記事の監修医師】 中路 幸之助 先生(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター) 1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
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