【京都・新潟】見た目も美しく喉ごし爽やか!涼感の「夏の和菓子」お取り寄せ3選
スイーツ賢者たちが取り寄せてよかったという夏の和菓子をご紹介します。ひんやりに加えて、食感、喉越しなど、総合的に満足がいくというおすすめの逸品です。
【京都】大極殿(だいごくでん)本舗|レース羹(かん)
いなだみほさんのおすすめ「爽やかなレモン風味で一気に涼感が広がる」 菓銘の通り、まるでレースのようにレモンが並ぶ夏ならではの可憐な錦玉羹(きんぎょくかん)。昭和初期に「大極殿本舗」3代目が、当時はまだ珍しかったレモンを使って創り出したものです。 すだれで巻いたパッケージも涼感を誘います。包み紙もその絵も文字も、つまりパッケージデザインもすべて3代目によるものとか。そのこだわりがいまにつながっています。 「甘みには氷砂糖が、香りづけにはレモンのリキュールが使用されています。見た目の涼やかさ、レモンの香りの爽快さから、夏の手土産に喜ばれると思います」と、いなださん。レモンを極薄に切るのも、それを並べるのも、また、寒天を切るのもすべて手作業で、完成までに2日を要するほど手を掛けて作られています。 3,132円(2本) ※購入は電話/FAXにて 【大極殿本舗】 京都府京都市中京区高倉通四条上ル 帯屋町590(大極殿本舗本店)
【新潟】髙橋孫左衛門(たかはしまござえもん)商店|瑠璃飴
スイーツなかのさんおすすめ「昔ながらの飴の甘さと遊び心に心和む寒天菓子」 日本一古い飴店といわれる老舗の寒天菓子。粟飴に砂糖と寒天を加えてゴムに流して作られます。ゴムを楊枝でチョンとつつくと、ぷるんと出てきます。 「まるで水晶玉のよう。吸い込まれそうな透明感にうっとりします。ぷるんと軟らかく、粟飴のどこか懐かしくほっとする甘さに、童心に帰ります。冷やして食べるとすがすがしく、飴屋さんならではの遊び心のある夏の味です」とスイーツなかのさん。そのまま常温でも、凍らせてもおいしくいただけます。 1,296円(10個入り) 【髙橋孫左衛門商店】 新潟県上越市南本町3-7-2
【京都】先斗町駿河屋|竹露(ちくろ)
大森由紀子さんおすすめ「京都の夏のお楽しみ。キーンと冷やしてどうぞ」 竹流し水羊羹は京都の夏の風物詩。すだれ箱に入った竹筒は、目にも涼しげです。「スルッとなめらかな食感が涼を誘いますね。ちょっとお行儀が悪い感じもしますが、竹から直接いただくことができるのも手軽でいいところ。夏の夕暮れ、大きな器に氷で冷やし、浴衣姿で縁側で友達と冷茶パーティなどしてみては、というイメージです」と大森さん。 小豆の風味と竹の香りがするほんのり甘い水羊羹を、ひんやり冷やしてどうぞ。酷暑も一瞬で消えるような爽やかさです。 3,950円(8本入り) ※購入は電話/FAXにて 【先斗町駿河屋】 京都府京都市中京区先斗町三条下ル 材木町187 いなだみほさん●兵庫県赤穂に生まれ、神戸に暮らすスイーツ&パンライター。雑誌、ウェブなどで取材・執筆を行うほか情報番組「よーいドン」に不定期出演。スイーツ、パンイベント監修にも携わる。 スイーツなかのさん●トレードマークはパンケーキハット。『CREA』「Yahoo!」の連載をはじめ、多数のメディアで唯一無二の“スイーツ芸人”として活躍。幅広いスイーツの魅力を発信している。 大森由紀子さん●フランス料理・菓子研究家。料理・菓子教室主宰。企業や食イベントのアドバイザーなども務める。著書多数。2016年、フランス政府より農事功労章シュバリエ勲章を受章。 撮影=川上輝明 スタイリング=渡辺陽子 文=渡辺紀子 編集=平田剛三 八木あきほ(いずれも婦人画報編集部) 『婦人画報』2024年8月号