EU外相、ガザ巡るイスラエルとの対話凍結提案を拒否
[ブリュッセル 18日 ロイター] - 欧州連合(EU)外相会合は18日、イスラエルとの政治対話を停止する提案を拒否した。同案はパレスチナ自治区ガザでの人権侵害を懸念し、EU外相に当たるボレル外交安全保障上級代表が提出していた。 ボレル氏はこの日の会合に先立ち、各国外相に書簡を送り「ガザにおける国際人道法違反の可能性について深刻な懸念」を表明した。 しかし会合では、この動きは承認されなかった。 ボレル氏は会合後の会見で「加盟国の大半は、イスラエルとの外交的、政治的関係を継続する方がはるかに良いと考えている」と明らかにした。 ポーランドのシコルスキ外相は記者団に対し「ガザで悲劇的な事件が起き、多数の民間人が犠牲になっていることは承知しているが、現在の暴力の連鎖を誰が始めたのかを忘れてはいない」と語った。 ボレル氏は先週にもブログ投稿で、イスラエルがガザ地区で国際法を尊重するよう求めるEUの要請にことごとく反していると非難した。 一方イスラエルは、同地域において国際法に違反しているという非難を否定している。