森のようになった廃墟に5匹の子犬が…イノシシの頭が転がる現場でボランティアが保護 「年間50~60匹を保護する」という野犬の多い地域
「本日 子犬目撃情報あり 相棒ご夫妻が緊急で走って現場確認してきてくれました 2ヶ月半過ぎごろの子犬が5匹はいるそうです」 【動画】野犬が産んだ子犬を保護する様子 森と化した廃墟に5匹の子犬がいたことを、徳島県内で野犬や野良猫の保護活動などをしているボランティア「まゆ」さん(@mayu.318.mayu)がInstagramで報告。同じボランティアメンバーの夫妻が散歩中、近所の廃墟から子犬たちが出入りするのを目撃し現場に入り5匹を確認し、まゆさんに連絡したといいます。 「メンバー夫妻から連絡を受け、12月1日に捕獲器を持参し現場へ向かいました。子犬らが廃墟の入り口に。網でもギリギリ捕まえられると判断したので、そのまま森のような廃墟の中に入ったんです。辺りには親犬が運んできたであろうイノシシの頭(狩猟者が捨てたもの)が転がっており、子犬らの食料にしているようでした。何とか、建物などの隅っこに逃げたりした子犬と逃げ遅れた子犬2匹を素手で捕獲できましたが、あとの子犬はどこへ逃げたのか分からなくなってしまって…その後またメンバー夫妻と合流し、森の中を探し回るも気配もなく17時となり暗くなってきたので捜索終了としました」
保護した子犬は5匹…鳴いていたもう1匹はどこに?
この時、保護できたのは子犬2匹。残りの子犬を夕方まで探し回ったものの見つからず。捜索を止めて、持参した捕獲器を仕掛けてまゆさんたちは帰宅しました。 「保護初日、私は夕方までで捜索を終えましたが、メンバー夫妻はいったん帰宅し捕獲器に張り紙をするために現場に再来してくれました。何と、子犬が新たに3匹捕獲器に入っていました。当初目撃されていたのは5匹。どこかで鳴いている声がして、もう1匹子犬がいたんです。翌日も探したものの、見つからず…捕獲器にも入らず。おそらく1匹になったため母犬が自分と行動をともにしていると思われます。またもともと保護活動エリアではなかったこともあり、残り1匹の保護は断念しました」 保護した5匹の子犬は、雌が3匹と雄が2匹。いずれの子犬も皮膚がただれていたり、ハゲていたりしていたとのこと。まゆさんが、病院へ連れて行きました。 「子犬たちのハゲ具合から真菌が疑われましたが、2種類の検査をしても検出されず。ただ犬の真菌は見つけにくいとのことで 真菌扱いとして保護し子犬特有の膿皮症(のうひしょう)の治療を始めました。耳の辺りが介せんの症状のようでもあったためその治療薬も飲ませました。このほか、順次ワクチン接種等も実施。そして子犬たちは、最初に見つけた人が雌2匹、メンバー夫婦が雄と雌2匹、雄1匹は行きつけのペットサロンさんで預かってもらっています」 現在子犬たちの里親さんを募集中です。5匹のうち、メンバー夫妻が預かっている雄の子犬の里親さんが決まったそうです。 ◇ ◇