ミズノ「モレリア ネオ Ⅳ ジャパン」が 多くのフットボーラーに愛されている理由とは
アウトソールについても基本設計は「モレリア ネオ Ⅲ」を踏襲。スタッドの配置や高さは変わっていない。変更したのはシャンクパーツの形状。地面からの突き上げ感を軽減しながら、安定性と足裏中足部の素足感覚を高めるために、シャンクパーツはI字からY字に形状が変更された。
一足であらゆるサーフェスに対応
天然芝、人工芝、土とあらゆるサーフェスに1足で対応できるのも「モレリア ネオ」シリーズの魅力だ。プロ選手が着用するようなトップモデルの場合、グラウンドタイプによってFG(FARM GROUND/天然芝向け)、AG(ARTIFICIAL GROUND/人工芝向け)、HG(HARD GROUND/日本の学校や運動場に多い硬い土向け)というようにモデルが分けられていることが多い。 天然芝に対応するFGモデルであれば、スタッドは少なく鋭利な形状であることが多い。一方で硬い土に対応する場合は、スタッドの数は多くなり、耐久性も求められる。両立はなかなか難しい。さらにHGモデルの場合は、シューズの重量も重くなりがちだが(片足250グラム前後のことが多い)、「モレリア ネオ Ⅳ」は、約195グラム(27.0cm)と軽い。 日本の中高生が天然芝でプレーする機会は残念ながらそれほど多くないだろうが、土用、人工芝用、天然芝用とスパイクを用意するのは、コストの面でも大きな負担となる。土、人工芝、天然芝に一足で対応できるのも、「モレリア ネオ」シリーズが中高生、大学生からも支持されている理由の1つなのは間違いないだろう。 「モレリア ネオ」シリーズは、今後も日本サッカーの足元を支え続けていくはずだ。