「個の時代」に自分をどう売る?「フリーランスの祭典」で感じた「個人が活躍する未来」への手応え
GO 三浦 崇宏氏による「クリエイティブ力」の鍛え方
続いては、クリエイティビティを核に企業のプロモーションや新規事業立ち上げなどを展開するThe Breakthrough Company GOの代表・三浦 崇宏氏のセッションから。三浦氏が考えるクリエイティブ力とは、想像して、創造する力。他社や世の中のちょっと先の未来を想像し、それをきっかけに何かを創造する能力を指すという。
クリエイティブの高め方は、シンプルにインプットを増やすこと。といっても劇的に増やすのは難しいので質を高めることに注力するといい。インプットを吸収しやすい状態をつくるのがポイントで、常に多くの課題を抱えておくことだ。すると、さまざまな事柄に対して自身のアンテナが立つので、結果的にインプットの吸収率が良くなるそうだ。 The Breakthrough Company GOでは、新時代のクリエイティブ力やビジネスプロデュース力の養成プログラム「THE CREATIVE ACADEMY」も提供している。こういったプログラムを利用するのも良いかもしれない。 フリーランスの生き残り戦略においては、以下のアドバイスに納得感があった。 「フリーランスにとって報酬の考え方は大切で、お金だけで考えると詰む。人脈や経験も報酬だと考えて、仕事のバランスを調整するといい。実績の示し方は『変化の幅×関与の度合い』で考えよう。自身の価値は『希少性』で決まる。価値を高めたければ、希少性を高める必要がある」
フリーランスパートナーシップアワードの大賞は?
本イベントでは、フリーランスと良い関係性を築いてプロジェクトを成功させた企業を表彰する「第5回フリーランスパートナーシップアワード」の本選も実施された。筆者は初めて同アワードを鑑賞したが、フリーランスの可能性を再認識できた。今回、ファイナリストに選ばれたのは以下の5社となる。 1.ゴトー電機株式会社 発売2カ月で年間予測を達成 フリーランスエンジニアとのタッグで13年ぶりの新商品開発 2.株式会社出前館 フリーランスも主戦力のチームでデザインを内製化 一貫性のあるクリエイティブで一躍テック企業へ 3.ニチノウ食品株式会社 ふるさと納税ランクイン! シニアのプロ人材と挑んだ知見ゼロからのジェラートづくり 4.山二造酢株式会社 プロ人材の猛アタックでリベンジ実現! 歴史的醸造メーカーのリブランディングプロジェクト 5.一般社団法人ONE X・大田区役所 町工場・商店街の新たな挑戦。副業人材のバックアップで11件の新規事業を創出して、自走する街へ 審査員を務めたのは、慶應義塾大学 SFC研究所上席所員でありキャリア論の第一人者といわれる高橋俊介氏、前Business Insider Japan統括編集長、 元AERA編集長で現在はフリージャーナリスト、及びリクルートのWokks編集長を務める浜田敬子氏の2名。