現代アーティスト・フランシス真悟が、国内初となる大規模個展を開催。〈茅ヶ崎市美術館〉が唯一無二の色彩空間に。
優れた色彩で人々を魅了し、世界的に高い評価を受ける現代アーティスト・フランシス真悟。その国内初となる大規模個展『Exploring Color and Space-色と空間を冒険する』が、神奈川の〈茅ヶ崎市美術館〉で開催される。 【フォトギャラリーを見る】 絵画という形式を実験的に扱い、色と空間を冒険するように作品を制作してきた現代アーティスト・フランシス真悟。その国内初となる大規模個展『Exploring Color and Space-色と空間を冒険する』が、神奈川の〈茅ヶ崎市美術館〉で開催される。 絵画によって何ができるのかを自身に問う姿勢のもと、何層にもおよぶ色の重なりや、色と色の微細な組み合わせによって制作された絵画は、まるで人の心を映し出す鏡のように鑑賞者に多くを投げかける。
フランシス真悟は、米国サンタモニカで生まれ、3歳から12歳までを日本で過ごした。父はアメリカの抽象表現主義の巨匠サム・フランシス、母はメディアアーティストの出光真子。幼少期より色彩がもつ豊かさに触れて育ち、ライト&スペース・アートのジェームズ・タレルや抽象表現主義のジョアン・ミッチェルとの出会いからも大きな影響を受けた。 現在は、鎌倉とロサンゼルスを拠点に国内外の多数の個展やグループ展に参加。その静かで深い広がりをもつ新しいペインティングで、世界的に注目を集めている。
初期には、深みのあるブルーやモノクロームの抽象画を発表。横長のキャンバスに通った帯から色彩が広がっていく《Bands Light Space》シリーズや、天井から吊るされた半円形の支持体に1本の水平線を描く《Bound for Eternity》、また近年は、見る角度によって変化し虹のような色が立ち現れる《Interference》を手がけ、一貫して絵画における空間の広がりや精神性を探求している。 《Interference》シリーズでは、顔料に含まれる無数の粒子に光が干渉し、観る角度や光の反射により様々に表情を変え、うつろう色彩空間へと人々を誘う。