【医師解説】乳がんの早期発見につながる『乳房のセルフチェック』具体的な方法や忘れないコツは?
乳がんは初期のうちに発見して適切に治療を行えば、命が助かる疾患ですが、そのために重要なのは乳房のセルフチェックです。しかし「セルフチェックってどうやればいいの?」と疑問に感じる女性も多いはず。そこで今回は柏の葉ブレストクリニックの森島先生にセルフチェックの実践方法を教えていただきました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
乳がんはセルフチェックで分かる? 自分で確認できるしこりの場所や感触・感覚について
編集部: 乳がんはセルフチェックで見つかることもある、と聞きました。 森島先生: はい、乳がんはほかのがんと違って体の表面に近いところにできるので、自分で触ったり、観察したりして見つけることができます。 編集部: 具体的に、どのあたりを確認すれば良いのですか? 森島先生: 乳腺が存在するところには、どこにでも乳がんが発生する可能性があります。左右とも外側の上部は乳腺量が多いので頻度が高いと言われていますが、内側の上部や下部、外側の下部、脇の下近くなどにできることもありますし、全体にまたがる場合もあります。そのため見落としがないように、乳房全体を確認することが大切です。 編集部: 「しこりがあったら注意」と聞きますが、具体的にはどのような感覚ですか? 森島先生: しこりにも良性のものと悪性のもの(がん)があり、それぞれ感触が違うとされています。良性のしこりは比較的弾力があって、ころころと動くのが感じられます。一方悪性のしこりの場合にはゴツゴツと感じられ、硬くてあまり動かない傾向があります。 編集部: 触った感じが違うのですね。 森島先生: はい。とはいえ、自分で見分けるのは難しい場合もありますし、「ころころ動くから大丈夫」と自己判断することもできません。「今までなかった感触がある」「触った感じが普段と違う」などの感覚を大事にし、もし違和感があったらためらわずに専門医を受診してほしいと思います。