「ブレないクルトガ」が争奪戦に。書き心地、グリップ感の徹底的な違いとは?【今日のライフハックツール】
金属軸なのにしっとりとしたグリップ感の表面加工もすごい
「クルトガメタル」という名前の通り、軸はアルマイト着色を施したアルミ(先端コーンは真ちゅう)のフルメタルボディ。 ただ、そのわりにツルツル・テカテカした光沢がなく、ギラリ、と鈍く光を反射しているのが見て取れます。 これは、軸の全体に細いのみで削ったような切削溝をびっしりと入れ、さらにその表面にブラスト加工(研磨材を吹き付けてザラザラとした質感にする加工法)を施す、やたらと手の掛かる仕上げによるもの。 このデコボコ・ザラザラとした軸表面が光を乱反射させることで、重厚な雰囲気を生んでいます。 ちなみに重量は約17.6gで、実は見た目ほど重くはありません。 そのわりに握った際の安定感が非常に高く感じるのは、グリップにまで先に述べた切削とブラスト加工が施されているから。 触れただけではサラサラとした手触りですが、少し指先に力を入れて握ると、表面の溝が指紋に噛み込むように働いて、一転して「しとっ」と吸い付くようなグリップ力が発生するんです。 このグリップはちょっと従来の金属軸にない感じで、機会があれば、ただ握るだけでも試してみてもらいたいところ。 あまりにもユニークな握り心地は、一度ハマってしまうともう手放せなくなる人も出てきそうです。特に、手汗が多く金属軸を避けてきたという人にこそ、体験してほしいです。 クルトガならではのシャープな筆記感は維持しつつ、最大の弱点だった芯先のブレを完全解消。そして高級感のある軸と、指に吸い付くしっとりしたグリップは、本当に高いクオリティだと感じました。 特にこれまでクルトガを使ったことがある人なら、「クルトガメタル」がどれぐらい完成度の高いシャープペンシルになっているかは、理解してもらえるはず。 なるほどこれは売れるのも当然だわー、というのが正直な感想なので、今後もし店頭で見つけることがあったら、まずは確保するのをおすすめします。 今日のライフハックツールをもっと見る>> Source: Amazon.co.jp, 三菱鉛筆
きだてたく(文房具ライター)