資金流入額トップを爆走する先進国株式、バランス型やREITにも資金流入が拡散=DC専用ファンド(2024年3月)
DC専用ファンドの2024年3月の純資金流出入額(速報値)は約683億円の資金流入超過になった。資金流入超過は2020年12月以降40カ月連続になった。流入額のトップは前月と同様に「先進国株式」で資金流入額は前月の約518億円から約367億円に減少したものの、引き続き高水準の資金流入が続いている。「先進国株式」の資金流入は11カ月連続で、うち10カ月連続で資金流入額のトップを維持している。次いで、「バランス」が約146億円の流入額で第2位に入った。前月に第2位だった「国内株式」は流入額が前月の約212億円から約53億円に減少した。一方、「国内債券」は8カ月連続の資金流出となり、「REIT」は5カ月ぶりに資金流入に転じた。 DC専用ファンド全体の純資産総額は約13兆1888億円と前月から約4669億円増加して5カ月連続で過去最高を更新した。残高の内訳は、株式ファンド54%、債券ファンド12%、バランスファンド32%という割合で、前月と同じだった。 (※個別のDC規約では、DC専用ファンド以外のファンドを制度に採用している場合があるため、DC専用ファンド全体の純資産総額は、国内DC制度全体で運用されているファンドの残高とは一致しない)
■資金流入額トップは10カ月連続「野村 外国株式インデックスF(確定拠出年金)」
DC専用ファンドの過去1カ月間の純資金流入額ランキングのトップは、10カ月連続で「野村 外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI(確定拠出年金向け)」となった。第2位に「野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI」、第5位に「三井住友・DC外国株式インデックスファンドS」など、トップ10のうち、8銘柄を先進国株式インデックスファンドが占めた。第3位にバランス型の「DIAM 8資産バランスファンドN<DC年金>」、第4位に「分散投資コア戦略ファンドS」が食い込んでいる。外国株式インデックスファンドがランキングを席巻する中で、バランスファンドが上位に入ってきたことは、新しい動きとして注目される。