ドイツでは「残業がほぼない」って本当ですか?「年間休日数」はどのくらいなのでしょうか?
年間休日
次に年間休日も比べてみます。日本とドイツではどのくらい差があるのでしょうか。 ■日本 2022年の日本の年間休日日数は137.6日となっています。世界的に見てもほぼ平均の日数だということがわかります。有給も労働基準法で決められており、6ヶ月で10日付与されます。政府で年5日の有給取得が義務化されるなど、休める環境も整っています。しかし、2021年の有給取得率は58.3%となっており、有給が取りにくい現状となっていることも確かです。 ■ドイツ ドイツでは、2022年の年間休日日数は142日となっています。ドイツは世界で最も休日が多いことがわかります。その中でも日本と大きく異なる点は年次有給休暇です。ドイツでは年次有給を30日とることができます。年次有給の付与は1暦年につき24週費で、週5日制の場合は20週日となっています。 また、日本では有給を翌年に繰越すことができますが、ドイツは1年のうちに消費しなければなりません。そのため有給取得率も高く、休みを取りやすい環境になっているのです。
年収はどのくらい違う?
日本とドイツの年収や時給を以下の表にまとめました。 表1
各HPを基に筆者作成 ドイツは1ユーロ158円(2024年12月9日時点)で計算すると、時給1963円、年収901万8942円となります。 年収を見てみると、日本の倍近い金額となっています。時給も日本と比べると圧倒的にドイツの方が給与が高いことがわかります。ドイツは労働環境が整っているだけでなく、給与も多く支給されています。
ドイツは労働環境が整っている
ドイツは世界的にも働きやすい環境が整っていて、日本よりもはるかに好環境だということがわかりました。日本でも働き方の改善が進んでいますが、残業や休日出勤は現状ゼロではありません。ドイツのような労働環境になれば、日本の労働に対する考え方も変わってくるでしょう。 出典 データブック国際労働比較2024 労働時間・労働時間制度 国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査 独立行政法人 労働政策研究・研修機構 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部