〈渡邊渚さんインタビュー〉パリ五輪に行ったのは“病気に何も奪われたくなかった”から フジテレビを辞めた理由、バレーボールへの愛、そしてこれから
生きづらさを感じている人たちのために
ーー今後、具体的にどのようなことをしていきたいですか? テレビに出演することはあるのでしょうか? 「テレビに出たい」という気持ちは、いまのところないんですよ。それに「フリーアナウンサー」という肩書きもいらないと思っていて。 約3年しか経験していない私にはアナウンサーを名乗る資格はないですし、テレビ番組に出るのもおこがましいと思っています。 ーーなるほど。ただ、完全に距離を置くわけではないんですよね? そうですね。門戸を閉ざしているわけではないので、オファーがあれば、ありがたく検討させていただきます。 ーーいっぽうで、何かしらの発信や表現は続けていくんですよね? はい。実はこの1年、病気がきっかけでつながれた方々がたくさんいるんです。私と同じような境遇の人や精神疾患に悩んでいる人が、私のInstagramアカウントをフォローしてくださっていて。 そういう方々に対して、「大丈夫、私は味方だよ」と伝えていきたいなと、まずは考えています。 あと、精神疾患を抱える人だけではなく、生きづらさを感じている方々が繋がっていけるツールや環境を作っていきたいなと思っています。10~20年先になるかもしれませんが。 ーーYouTuberとして活動することも……? 今後もさまざまなシーンで何かを伝えたり、表現したりしていきたいと思っていますが……YouTuberにはならないと思います(笑)。 一方で、私はこれまでアナウンサーとしてテレビの世界しか見てこなかったので、一度そこから船出をしてみて、自分でコントロールしながら、やれることをできる範囲で、少しずつ挑戦していきたいと思っています。 取材/鈴木ひろあき 集英社オンラインニュース班 構成・文/毛内達大 撮影/松木宏祐 ヘア&メイク/東川綾子
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