「保険証が使えなくなる」厚労省職員かたる男から電話 新潟県上越市の女性、暗号資産3841万円被害
警察官らをかたる「おれおれ詐欺」で暗号資産計約3841万円をだまし取られたとして、新潟県上越市の30代女性が12月2日までに上越署に被害を届け出た。女性と60代の母親は健康保険証が使えなくなると脅されており、現在、健康保険証からマイナンバーカードへの移行期でもあることから、上越署が注意を呼びかけている。 同署によると10月2日、女性宅に厚生労働省の職員をかたる男から「(女性の母親の)保険証が使えなくなる」と電話があった。母親から代わって女性が電話に出ると、「保険証が病院で不正に利用されている」と伝えられた。 女性と母親は、警察官や検事をかたる男からの「資産を調べる必要がある。調査が終わったら返金するのでネットバンキングで暗号資産を購入して送って」との指示に従い、7回にわたって計約3841万円相当の暗号資産を送り、だまし取られた。 女性が不審に感じて厚生労働省のウェブサイトを確認したところ、同様の手口での詐欺被害が掲載されており、詐欺に気付いた。