北朝鮮、大陸間弾道ミサイル「火星19型」を発射–高度は過去最高の7000Km超
北朝鮮は10月31日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の「火星19型」を発射した。 The Washington Post(ワシントンポスト)の報道によれば、ミサイルは86分間飛行し、高度7687.5km、距離1001.2kmを飛行したという。これは、以前の北朝鮮によるミサイルの飛行高度の記録を大幅に上回るものだ。 北朝鮮の機関紙「労働新聞」によれば、今回発射されたのは固体ミサイルの「火星19型」だという。火星19型が打ち上げられたのは、今回が初めてだ。 国営通信社の朝鮮中央通信(KCNA)によれば、ミサイルの発射に立ち会った金正恩総書記は「新型ICBMは核兵器の開発と製造において、我々が覇権を握っていることを世界に証明した」と語ったという。 北朝鮮はロシアのウクライナ侵攻に対する支持を強めており、ロシアに1万人以上の兵士を派遣している。米国と日本、韓国はここ数カ月、太平洋で数回の軍事演習を実施しており、北朝鮮はこれを敵対行為とみなしていると、ワシントンポストは報じている。
塚本直樹