鈴木誠也ロスを感じさせない広島は投手力が整備され打線は束になって攻撃する中でキーマンは坂倉になってくるわ【岡田彰布のそらそうよ】
オレは5位予想をした広島に拍手を送るよ
デビュー当時からいい打者やなあ、と感じていた坂倉。いまやカープ打線に欠かせない男になった。守備よりもまず打撃で貢献できるから、捕手でも三塁手でもやっていける[写真=太田裕史]
日本球界から海を渡って、メジャー・リーグで活躍したバッターを思い返す。イチロー、松井(松井秀喜)、福留(福留孝介)、岩村(岩村明憲)、青木(青木宣親)、そして現在の大谷翔平(二刀流だが)、筒香(筒香嘉智)……。彼らに共通するのは何か? すぐにピンときますよね。それはすべて「左打者」ということなんです。 日本の野手がメジャーで数字を残せる条件がここにある。そう決めつけてもいいくらいのデータが残る。不思議だ。ここまで極端な傾向があるとは……と、オレは常々、考えていた。逆に言えば右打者は通用しないということなのか。井口(井口資仁)、田口(田口壮)、新庄(新庄剛志)など、右バッターが挑戦し、それなりの成績を収めたが、イチローや松井ほどまでにはなれなかった。 具体的な理由は分からない。ただ貴重なデータやと思っていたが、今年、敢然と右打者不利説に挑戦する男が現れた。そう、カブスの鈴木誠也だ。広島から移籍し、メジャー開幕から素晴らしいスタートを切った。オレは・・・
本文:2,337文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
週刊ベースボール