人生初レース体験記!真夏のもてぎを7時間耐久で駆け抜けるカートレース「K-TAI」に20代レース初心者が参戦してみた
カートは軽いので挙動がわかりやすい
K-TAIにドライバーとして参戦するためには、全部で3回実施される公開練習のうち少なくとも1回の参加が必須で、本番で走るモビリティリゾートもてぎロードコースを走行できる貴重な練習機会として設定されています。 また、サーキット走行の仕方を学ぶ講習会も開催されるため、初心者にとってはレース走行の世界に初めて直接触れる“サーキットデビュー”の場として重要なのです。 【初心者向けプログラム】 ・バスツアー バスに乗り込んでサーキットを1周する間に、ピットからサーキットへの進入の仕方、フラッグの見方、コースレイアウトを説明されるガイドツアー ・講習会 サーキット走行のルールやフラッグの見方を写真・図で解説してくれる説明会(資料をもらえます) 初めてのサーキットは未知の領域。まわりのチームは“ガチ勢”も多いので当然レベル差があり、ビュンビュン抜かれます。しかも、公道と異なり方向指示器(ウインカー)がないため、お互いに走行ラインを察して接触を回避するという高度なテクニックが要求されるほか、フラッグや前車のスピン、ピットサインなどへの注意も同時に行わなくてはならないため、これに慣れるまでは脳内の情報処理がとても大変です。 それでも、2周、3周と周回を重ねるごとにだんだんと慣れ、少しずつカートの挙動も感じることができるようになります。 というのも、カートの車重はたったの50~60kg程度しかなく、ドライバーの体重とほぼ同じなので、加減速時やコーナーを曲がる際に荷重移動が筆者のような超初心者にも非常にわかりやすいのです。なんなら上半身の姿勢を少し変えるだけでも、同じコーナー・同じ速度でも全く旋回挙動が変わるため、色々と試行錯誤しながら自分にとってのベストな走り方を探し続けます。 また、ゼッケンカラーが同じマシンは同じクラスということに気づくと、ほかの速いチームのコースラインやコントロールも参考にして、なるべく減速せずに通過することを意識するようになっていき、コーナー旋回で後輪が滑るような速度域に入ると、今度はスピンしないように慎重に速度アップしていく、といった感じで段階を踏みながらステップアップしていくことが楽しく感じられたところで練習会が幕を閉じました。