東大生は常に考える。「台湾の女性用トイレは男性用の3倍あるから混雑しないのに、日本はどうしてそうしないのか?」
さんきゅう倉田です。日本大学を卒業して、東京国税局に入って法人の税務調査をして2年と1ヶ月で辞め、芸人になり、38歳で東京大学に入学しました。芸人という職業でなかったら、受験勉強の時間は捻出できなかったと思います。芸人やっててよかった。 【表】東京大学の合格者のうち、上位の出身校〈中高一貫校〉は? 東大の同級生は19歳か20歳です。ぼくとは20も歳が離れていますが、日々学ばせてもらっています。今回もひとつ学びを紹介します。 東大では入学時に語学と科類でクラス分けが行われ、同じクラスを「同クラ」、一学年上のクラスを「上クラ」と呼び、クラスの顔合わせやオリエンテーション合宿はこの上クラが仕切ってくれます。 ぼくの所属するインタークラスは、卒業生との繋がりも強く、年に一度「大コンパ」なるパーティが催されます。6月に行われた大コンパの後、同クラ数人と百貨店のトイレに立ち寄った際、女性用トイレだけが並んでいるのを目にしました。 この百貨店は2023年にオープンしており、テナントのラインナップから女性をターゲットに設定していることが分かります。それなのに、女性用のトイレを広く作っていないのはなぜなのでしょうか。
東大生の意見
行列を見た友人が言いました。 「台湾の女性用トイレは男性トイレの3倍の面積にすることが法律で決まっているらしい」 そこで、なぜ日本の女性用トイレは並ばないくらい広くなっていないのか議論になりました。 その場で出た意見としては、 「設計した人が男性だから、女性用トイレの混雑を気にしていないのではないか」 「プロが設計してるのに混雑を考慮しないわけがない。男性用トイレと同程度のサイズなのは理由があるはずだ」 「人はそんなに賢くない。考慮などしていない」 などがありましたが、蓋然性のある意見が出ることはありませんでした。 議論することは良いことですが、限定合理性があるので、どれほど賢くても前提知識が欠如していると、良い考えは生まれません。 一連のやりとりをXに投稿したところ、136万回ほど見られ1400以上のコメントがありました。 その中で印象的だったものを紹介します。