大震災で両親亡くした少年の歩み、県知事文書問題の「初報」… 本紙ニュースサイトで24年1-3月に読まれた記事は
2024年も残りわずか。神戸新聞NEXTでは今年1年、多くの話題やニュースを配信してきました。年末の恒例企画として、中でもよく読まれた記事を4回にわたって紹介します。第一弾は1~3月の配信記事です。 【写真】中学1年。震災で父と弟を亡くした僕を救ってくれたのは、友達の一言だった 元日に能登半島地震が起きた1月は、阪神・淡路大震災で両親を亡くした男性の歩みを追った記事が注目を集めました。京アニ事件後の救命現場の戦いや母思いの高校生が特許を取得したという話題も多くの方に読まれました。3月には今年の兵庫を揺るがした県知事関連ニュースの「初報」が配信されていました。 ■地震で両親奪われ「世界一不幸」になった小学生、29年を経て「幸せ」に 人々の支えと7年間の愛情に感謝(1月17日) 阪神・淡路大震災のことは、ずっと話したくなかった。胸が苦しくなるから。泣いてしまうから。両親を亡くしたのは7歳のとき。自分を「世界一、不幸」だと思ったこともある。でも、今なら話せる。伝えたい、と思う。 前田健太さん(36)=滋賀県草津市=は当時、兵庫県西宮市立北夙川小の1年生だった。会社員の父隆さん=当時(55)、母昌子さん=同(43)、高校2年の兄と… ■風邪の母、薬服用の姿に「もっと効率よくできるはず」 芦屋の高校生が便利な錠剤ケース開発、特許を取得(1月23日) 効率的に錠剤を保管して服用できるケースを開発したとして、通信制のN高校2年、神吉佳佑さん(17)=兵庫県芦屋市=が特許を取得した。風邪をひいた母親が複数の薬を市販のケースに一回分ずつ分けている姿を見て、もどかしい気持ちに… ■姫路市の教育長にTBS元アナウンサー ニューヨーク特派員も経験 要職に相次ぎマスコミ関係者(3月7日) 姫路市が、3月末の任期満了で退任する西田耕太郎教育長(64)の後任に、TBSテレビ報道局の久保田智子氏(47)を起用する方針であることが7日、関係者への取材で分かった。19日の市議会定例会に人事案を… ■京アニ事件の被害女性、生存率5%からの生還 熱傷専門医ら20回の手術で救う(3月10日) 1人の患者の死が、1人の患者を生かす。1人の患者の生が、別の患者の命を支える-。医療の現場ではしばしば人間の命が綾をなす。2019年7月18日、京都市伏見区で発生した京都アニメーション放火殺人事件では、全身の94%にやけど(熱傷)を負った30代女性が奇跡的に命をつないだ。生還の背景にはさまざまな… ■兵庫県幹部が知事を中傷する文書を配布 知事「うそ八百」と解任、退職認めず 報道機関や県警が入手(3月28日) 兵庫県の斎藤元彦知事と県幹部を誹謗中傷する文書を流布したとして、県は27日、西播磨県民局長(60)を同日付で解任したと発表した。県民局長は今月31日付で退職予定だったが、退職を認めず、今後降格させた上で懲戒処分…