イワシやサバ…青魚がヒトの”恐怖記憶”を消す?
他の研究では、オメガ3系のEPAやDHAには血中の中性脂質の濃度やコレステロール値も下げる働きがあるようだ。さらにDHAは心臓病の危険性を減らし、アルツハイマー型痴呆やうつ病などの疾病にも有効との報告もある。
しかし望ましい摂取割合は…
アメリカ心臓協会は2006年に、心臓病と闘う健康的な食事と生活スタイルのために、オメガ3系の多価不飽和脂肪酸を多く含む魚を、少なくとも週2回は食べることなどを勧告している。しかし厚生労働省「第6次改定日本人の栄養所要量」(2000~16年度)では、オメガ3系とオメガ6系の望ましい摂取割合は、健康人では1:4程度と、オメガ6系をオメガ3系の4倍の量に置いている。 何をどのくらい食べていいものやら。日本の食文化、健康的な生活にも、きちんとした科学的な整理が求められている。 (文責/企画NONO)