〈1.1大震災〉間借り校舎で終業式 全員で両校の校歌歌う 輪島の門前東・西小 「楽しい冬休みに」
能登半島地震や奥能登豪雨で大きな被害を受けた奥能登の小中学校で24日、2学期の終業式が行われた。震災で校舎が損壊した輪島市門前東・西両小の児童は間借りしている門前中で式に臨み、全員で両校の校歌を歌い、冬休みに期待を膨らませた。 両校の校舎は元日の地震で避難所となり、1月に学校が再開した際は東小校舎に西小児童が通った。8月に東小校舎の基礎に損傷が見つかって使用が中止され、両小の児童は2学期から門前中で授業を受けてきた。 終業式には両小児童合わせて53人が出席。門前東・西両小の鰐渕夏以(なつい)校長は、児童が教室を転々とした1年を振り返り、「皆さんが頑張ったことは、これから成長していく時に絶対に大きな力になる」と励ました。 冬休み中に地震発生1年を迎えることから、不安な気持ちに襲われた際の対処法も指導した。 門前東小6年の梅田稜矢さん(12)は「家族で金沢へ遊びに行ったり、友達と雪遊びをしたり、楽しい冬休みにしたい」と目を輝かせた。 ●15市町の小中校でも 石川県教委によると、24日は県内15市町の小中学校で終業式が行われた。25日は金沢、かほく、津幡、内灘の4市町で行われる。