内装工事の職人が仕上げたトヨタ「ハイエース」は積載方法にヒントがいっぱい!「見た目は仕事でも使える範囲にとどめています」
機材+材料を積んでもしっかりと走る
トヨタ「ハイエース」はさまざまなプロフェッショナルたちの仕事の相棒として活躍していますが、プロのニーズとオーナーの嗜好に応じて広がるカスタマイズの幅は、無限と言ってもいいほど多彩です。今回AMW編集部が注目したのは、荷室カスタムを披露してくれた標準ボディのスーパーGL乗りの“まっさん”さんの愛車です。 【画像】職人の使い勝手の知恵が詰まった トヨタ「ハイエース」の積載方法を見る(全23枚)
見た目はビジネス仕様!?
オーナーの“まっさん”さんは、主に内装工事で床をメインに作業をする職人さん。そのため、重量のある糊類や材料などを数多く積み込まなければならない。それでいてしっかりと走るよう、余計なものは一切排除している。現在のこの積み込みスタイルは、考えに考え、作ってはやり直して、何度も試行錯誤して到達したカタチだ。“まっさん”さんによると、 「一応完成形ですが、また閃いたら作り変えるかも……」 とのことで、カスタマイズに関しては次のように話してくれた。 「見た目は仕事でも使える範囲にとどめています」 とくに圧巻なのは自作で1型フェイスを4型に交換。エクステリアのボトムには、フロントに415コブラ、サイドにエセックス、リアにM.T.S.といったシンプルながら個性的なパーツをコラボする。アルパインのオーディオもお気に入りだとか。ちなみに、ドアミラーは、なんと缶スプレーでペイント。さすが職人さん、器用すぎる! 注目するべきポイントは、ラゲッジルーム。なんとラゲッジ奥には段差が設けられ、コンテナをカッチリと固定できように工夫されている。些細なことだが、こういった細かい処理が使い勝手を向上させているといえる。
実際に積み方を見せてもらうと……
“まっさん”さんが考えに考え抜いた、積み方の究極のカタチを紹介していこう。 まずはベッドを外して作業開始。ちなみに、ラゲッジスペース右側の収納ボックスには、ビスや掃除機、定規などが収められている。また、左側の収納ボックスには、仕事をするうえで大切なライスター溶接機と溝切り機をケースに収めたまま格納している。 ラゲッジの奥には、右側に工具類が入った収納ケース、左側にはヘルメットや安全靴が入った収納ケースを収容。工具類が入った収納ケースとヘルメットや安全靴が入った収納ケースの間やその前には、アルミ缶や一斗缶に入ったウレタン糊やコーキング剤を置く。 アルミ缶や一斗缶に入ったウレタン糊やコーキング剤と並ぶように、アクリル糊の大きなプラスチック製の大缶を配置する。糊缶の前に、インパクトやドリルなどの電動工具類、ヒートガンなどを入れたバスケットとコード類、ブラシ、パテなどを入れた収納袋をセットしている。 最後によく使う、小物類やコーキング剤、バーナーなどの入ったバスケットを左の収納ボックの上に置き、ベッドマットをかぶせれば終了。 見事なまでにきっちりと美しく収まっているのがお分かりいただけるだろうか。これが、“まっさん”さん自慢の収納方法なのである。 ●オーナー まっさん ●ベースグレード 標準ボディ・スーパーGL ●車両スペック フロントスポイラー:415コブラ サイドステップ:エセックス リアバンパー:M.T.S.バーテックスボディライン ホイール:ロデオドライブ・ピュアスピリッツ(F&R:19インチ) タイヤ:FINA LIST(F&R:225/35) マフラー:M.T.S.・マフラーカッター その他のエクステリア:エセックス・ワイパーカバー、不明・オーバーフェンダー、ヴァレンティ・テールランプ インテリア:不明・ステアリング(なんちゃって)/シフトノブ(なんちゃって)、ヘリオス・パネル、レカロ・シート、自作・ベッドキット オーディオ:アルパイン・ヘッドユニット/アンプ/スピーカー/モニター
木村隆之(KIMURA Takayuki)