尹大統領、憲政史上初の憲法裁判所出廷へ…14日にも弾劾審判に出席か
【01月07日 KOREA WAVE】韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が今月中に憲法裁判所での弾劾審判に出席する見通しであることがわかった。現職大統領が弾劾審判の法廷に立つのは韓国憲政史上初めてとなる。これまでノ・ムヒョン(盧武鉉)およびパク・クネ(朴槿恵)の歴代大統領は、法廷に出席することはなかった。 ユン大統領の弁護団によれば、憲法裁判所が指定した5回の弁論期日中、適切な時期にユン大統領が出廷して自身の意見を述べるという。弁論期日は14日から始まり、16日、21日、23日、翌月4日(旧正月連休後)に実施される。最初の弁論期日である14日に出席する可能性もある。 憲法裁判所法第52条では、弁論期日に2回、出席しない場合でも、当事者不在で審理を進めることができると規定されている。そのため、過去の大統領は出廷せず、ノ、パク両氏は全て欠席した。現職大統領が法廷に立つことは象徴的な負担が大きく、発言の内容が予期せぬ政治的波紋を呼ぶリスクがあるためだ。 しかし、ユン大統領は「法律的、政治的責任を回避しない」との立場を明確にし、自ら出廷する意向を示している。ユン大統領は過去の声明や書簡で「大統領の非常戒厳令発令権は統治行為であり、司法審査の対象にならない」と主張し、「自由民主主義と憲政秩序を守るための憲法的決断」として非常戒厳の正当性を訴えてきた。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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