米大統領選 “トランプ再来”で世界激変か……「ノーベル平和賞」狙う? バイデン氏の高齢不安で秘策は【#みんなのギモン】
■市場関係者やアナリストはどう見る?
小林解説委員 「もしトランプ氏が大統領に返り咲いた場合、日本や世界にどんな変化が起こるのでしょうか? 経済と外交・安保、環境といった3つのポイントから、最新の予測を見てみたいと思います」 「まず経済で気になるのは、史上最高値を更新してきた日本の株価に与える影響です」 「市場関係者からは、トランプ氏のアメリカファーストは円高や株安につながる要素で、アメリカの貿易を守るために関税を引き上げるなどすれば、好調な日本株に水を差す可能性もあるといった指摘が出ています」 「アナリストであるインベストラストの福永博之さんは、インフレつまりアメリカの物価高が進むことも懸念しています。そもそもアメリカファーストになったところで景気が上向くことに直結するかは不透明だと、懐疑的な見方をしています」 市來玲奈アナウンサー 「アメリカの政策が変わったタイミングで、日本の景気にも影響が出ると思うので、そうなると懸念事項がこの先どんどん増えていきそうですよね」
■外交や安全保障へも大きな影響か
小林解説委員 「そういう見方がありますね。そして、外交や安全保障にも大きな影響が出そうです。アメリカ政治に詳しい明海大学の小谷哲男教授によると、トランプ氏が2期目の大統領になった暁には、ノーベル平和賞を狙っているということです」 忽滑谷こころアナウンサー 「そんな簡単に狙えるものじゃないですよね…」
■「戦争を24時間以内に終わらせる」
小林解説委員 「トランプ氏は『自分が大統領になったらウクライナの戦争を24時間以内に終わらせる』と公言しています。つまり、自らが仲介に乗り出して停戦を実現させる、という意欲を示しています」 忽滑谷アナウンサー 「停戦と言いますけど、簡単に終わらせられないからここまで長引いているわけで、その辺りはトランプ氏はどう考えているんですかね?」 小林解説委員 「バイデン氏のように無償でウクライナに武器を提供するのではなく、あくまでもローン、将来的に利子をつけて返してもらう前提で強力な武器を供与し、ウクライナの戦況を少しでも有利にした上でプーチン大統領と自ら交渉して停戦に持ち込むのが狙いといいます」 「それがうまくいけば、ノーベル平和賞も狙えると思っているのではないかということです」 辻岡義堂アナウンサー 「当然戦争の終結は願っていますが、ノーベル平和賞を狙うというのは、順番が逆になってほしくないなとは思いますね」 小林解説委員 「賞狙いでやってほしくないですよね。『トランプ氏が目指しているのは世界から手を引くことではないか』とよく言われていますが、実際にはアメリカの負担を減らすということが目的なんですね」 「アメリカ人の血税を使って外国を守ることはもうしない。同盟国に対しても、自分の身は自分で守れということで、日本にもアメリカに頼りすぎず、自国を防衛できるように防衛費を増やせと言ってくる可能性は十分にあり得るとみられています」