松井大輔は引退試合で7点、カズと名コンビ 駒野PK決めた
元日本代表MFで、昨季限りで現役引退した松井大輔さん(43)の引退試合が15日、横浜市のニッパツ三ツ沢球技場で行われ、1万367人の観衆の前で「たくさんのみなさまに囲まれて自分は幸せだったなと思います」と感謝を述べた。 【写真】松井大輔の妻、加藤ローサ 松井さんはこの日、7得点。1点目はプロ1年目にJ1京都でともにプレーした元日本代表FW三浦知良(JFL鈴鹿)のシュートのこぼれ球を押し込んだ。「私生活でもいつも一緒にいた。鮮明に覚えている」と振り返ったカズからは、赤いバラの花束が贈られた。 終了間際のPKでは、キッカーに小6の関西選抜からの仲である親友のDF駒野友一さんを指名。2人でPKスポットに向かうと、ビジョンには10年W杯南アフリカ大会でのPK失敗のシーンが。松井さんが「バーに当てるなよ」と念を押すと、駒野さんはきっちりとゴールへ。「うまくなりましたね」と盟友の悪夢払拭に一役買い、終了の笛が鳴った。 南アW杯では日本の16強進出に貢献。フランスやブルガリア、ベトナムでもプレーし、フットサルとの〝二刀流〟にも挑戦した。今年はJ2横浜FCやJ1浦和の下部組織を指導。「1つのところに留まらず、いろんなところでコーチをやりたい。日本代表を輩出できれば」。ファンタジスタが第2の松井大輔を育てる。(山下幸志朗)