米アムジェン、肥満症薬と骨密度低下の関連を否定
Leroy Leo Bhanvi Satija [13日 ロイター] - 米バイオ医薬品会社アムジェンは13日、同社が開発する肥満症治療薬「マリタイド」と骨密度の変化の間に関連はないと発表した。 キャンター・フィッツジェラルドのアナリストらが12日、同薬の初期臨床試験のデータを検証した結果、骨折のリスクを高める可能性のある骨密度の低下が見られたと発表。これを受け、同社株価は一時7%下落した。 アムジェンは、マリタイドの将来性を確信しており、年内に中期試験のデータを発表する計画だと述べた。グローバル臨床開発責任者のナリモン・ホナルプール氏はUBSヘルスケア会議で、第2相臨床試験データではっきりするだろうと強調した。 投資家は1500億ドル規模と推定される減量薬市場において競合薬とみられる薬剤のデータを待ち望んでいる。 キャンターのアナリストらによると、2月に公表された結果と共に発表された補足データを検討した際、骨密度の低下が判明した。 ホナルプール氏は研究ノートが不注意に公表された一部「未確定」のデータから「不適切な推論」を行ったと指摘した。 マリタイドはデンマーク製薬大手ノボノルディスクの「ウゴービ」や米イーライリリーの「ゼップバウンド」と同じGLP-1受容体作動薬というクラスに属する製剤。