ソラナ、新機能「Blinks」と「Actions」を発表。WebサイトやSNSで暗号資産取引が可能に
「アクション」と「ブリンク」について
ソラナ財団(Solana Foundation)が、ソラナネットワークに関する新機能「アクション(Actions)」と「ブリンク(Blinks:Blockchain links)」を6月25日発表した。 これらの機能は、ソラナ財団がソラナプロトコル「ダイアレクト(Dialect)」と共同で開発した。これら機能を使うことにより、dApp(分散型アプリケーション)要らずで、ウェブサイトやソーシャルプラットフォームから直接オンチェーンの取引が行えるようになるとのことだ。 ソラナ財団は、「アクションによって、ユーザーはウェブサイト、ソーシャルメディア、物理的なQRコードなど、様々なプラットフォームでオンチェーン取引を実行できる」と説明。また、「開発者はソラナエコシステムでできることすべてをアプリケーションに簡単に統合できる」という。 そして「ブリンク」は「アクション」を補完する役割を果たすという。「ブリンクは、あらゆるソラナ上のアクションを共有可能なリンクに代える」ものであり、「ブリンクによって、アクションを認識するクライアント(ブラウザ拡張ウォレット、ボット等)は、ユーザーに追加機能を表示できる」と説明されている。 同技術はソラナ上の分散型取引所(DEX)ジュピター(Jupiter)やIoTへのブロックチェーン活用を目指すヘリウム(Helium)、ファントム(Phantom)やバックパック(Backpack)といった人気のソラナウォレットですでにサポートされている。 ダイアレクトの創設者クリス・オズボーン(Chris Osborn)氏は、「あなたのXフィードから、NFTを買ったり、クリエイターにチップを渡したり、お金を受け取ったり、投票したり、ステーキングしたり、スワップしたり、その他にも様々なことが可能だ」と述べている。 なおダイアレクトは同機能の開発において、フォーク可能なセルフホスト型インタースティシャル署名サイト、SDK、Actions APIの分析など、「アクション」を強化する開発者ツールを構築している。 イーサリアム(Ethereum)の仮想マシンであるEVMをサポートせず、独自の仕組みで動く、高速かつ低料金のブロックチェーンのソラナは、近年再注目されている。 PayPalの発行するステーブルコイン「PYUSD」のソラナサポートや、技術面でもバリデーターにネットワークの優先手数料をすべて与えるようにする提案が可決されている。 また、カナダの大手デジタル資産運用会社スリーアイキューデジタルアセットマネジメント(3iQ Digital Asset Management)は6月20日、ソラナ(SOL)の上場取引型金融商品(ETP)の仮目論見書をオンタリオ証券委員会(OSC)に提出したことを発表している。
髙橋知里(幻冬舎 あたらしい経済)