「VIVANT」ヒットに福澤克雄監督、安堵 「考えていたのはテレビの復権」
「東京ドラマアウォード2024」の授賞式が28日、東京プリンスホテルにて開催され、連続ドラマ部門の作品賞グランプリに、TBS日曜劇場「VIVANT」(2023年7月期)が選出。チーフ演出を務めた福澤克雄と、飯田和孝プロデューサーが登壇し、作品への思いを語った。 【画像】受賞スピーチの様子 日曜劇場「VIVANT」は、「半沢直樹」の福澤克雄が原作・演出を担当したオリジナルドラマ。大手商社「丸菱商事」に勤める主人公・乃木憂助(堺雅人)が、所属部署で起きた誤送金事件の損失130億円を回収するため、中央アジアの「バルカ共和国」へと向かうが、そこで爆破事件の容疑者となり、地元警察から追われることに……。
堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司ら豪華キャスト陣が大挙出演することやモンゴルでの大規模ロケが放送前から話題になっていたが、内容や役柄などは一切明かされないままオンエア。話が進めば進むほど、さらに予想ができない展開になっていくストーリーに視聴者が熱狂した。
飯田プロデューサーは「『VIVANT』という作品に関わったスタッフ、キャスト、そして長期にわたってロケに送り出してくださった家族の皆様、関係者、この企画にGOを出してくれたTBSという会社に感謝申し上げます」とあいさつ。 続けて飯田Pは「映画を超えるテレビということで、すごく予算もかかっております。でも社内の偉い人とも話していたのですが、クレーンというお金がかかる特殊機材があるのですが、クレーンは使い続けないと使えなくなってしまう。つまりお金も使い続けないと使い方が分からなくなります」と熱弁をふるうと「こうして世界に売れる、伝えたい作品として評価していただけたことを本当に嬉しく思います」と笑顔を見せていた。
また福澤監督は開口一番「本当に当たって良かった」と安堵の表情。「皆さん『いい作品を作って良かったね』と言っていただけますが、当たらなかったらメタクソに言われる世界なので。賞をいただいて、迷惑をかけたTBSに『こんな賞をとれました』と報告できて良かった」とにっこり。