「白血病の疑いがあります」歌手・井上あずみ 3歳の娘を襲った突然の病…「病室で歌った『さんぽ』で子どもたちに力をもらい」
── 臨月は夏だったそうで、猛暑のなかお腹が大きい時期はお仕事も大変でしたよね? 井上さん:さすがにお腹が張る日もありました。でも仕事先で会う子どもたちはお腹を触ってくれたり、話しかけてたりするんです。「赤ちゃんがいるのー?」って。それがすごくいい胎教になってくれましたね。『さんぽ』を歌うと動くし。娘は今でも「ママの歌を聞くと眠たくなる」と言います(笑)。 娘は逆子で生まれ、低体重だったので数日は保育器に入りました。私は出血が多く、輸血をしました。やはり出産は命がけです。でも、1か月後には次のレコーディングが決まっていたので。なんとかそれまでに復帰をと、頑張りました。レコーディングの流れでイベント出演が決まり、結局そのまま仕事に復帰しました。
── 井上さんも、マネージャーを務める夫の今尾さんも同じ仕事現場に向かうことになりますよね。復帰されたあと、娘のゆーゆさんはお仕事に同伴されたのですか? 井上さん:マネージャーの夫が1年間の育休を取りました。それで別の現場マネージャーと仕事へ行くかたちに。小さく生まれた娘がしっかり育つよう、どうしても母乳で育てたかったので、仕事に行く前には搾乳して、冷凍して…とやっていましたね。ただ、仕事先ではどうしても胸が張って母乳を捨てないといけないのはつらかったですね。
■発熱で受診した病院で「白血病の疑いがあります」 ── 娘のゆーゆさんは、3歳で白血病と診断されたそうですね。発覚したときのことを教えてください。 井上さん:はじめは風邪かなと。熱が下がらなくて2週間近く発熱を繰り返したので病院へ。もともと色が白い子だったんですが、先生に「いつも青白いですか?」と聞かれて。「今のこの子の雰囲気を見て、僕の直感ですけど、白血病の疑いがあります。脊髄に注射針を刺すのはリスクがあるけど、僕は調べたほうがいいと思う」と言われ、検査をお願いしたんです。