プーチン大統領、モスクワで北朝鮮外相と会談 1分間握手交わす
[モスクワ 4日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は4日、モスクワで北朝鮮の崔善姫外相と会談した。会談の動画には、プーチン大統領がクレムリン(ロシア大統領府)で崔氏を出迎え、2人が1分間握手を交わす様子が映っている。 崔氏はプーチン大統領に対し、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記からの「誠実で温かい同志としての挨拶」を伝えたという。 崔外相の訪ロは過去6週間で2回目。1日にはロシアのラブロフ外相と会談し、ロシアがウクライナ戦争で勝利するまで北朝鮮がロシアを支援すると表明した。 ウクライナ侵攻を続けるロシア支援に向け、北朝鮮が数千人の兵士をロシアに派兵する状況が懸念される中、ロシアと北朝鮮の軍事協力を巡る西側諸国の警戒感はさらに強まる見通しだ。 ロシアは6月、北朝鮮と相互防衛条項が含まれる「包括的戦略パートナーシップ条約」を締結。プーチン氏は北朝鮮によるロシア派兵について否定も肯定もしていないが、ロシアには必要に応じて同条約を履行する自由があると述べている。 ウクライナのシビハ外相は「北朝鮮軍が欧州の主権国家に対し、欧州で侵略戦争を展開している」と指摘。首都キーウを訪問しているドイツのベーアボック外相との会談で、ロシア・ウクライナ戦争への北朝鮮の関与に断固とした行動をとる必要性について協議したと明らかにした。 欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表(外相)は現在、韓国を訪問中。韓国とEUは北朝鮮によるロシアに対する兵器供給を非難し、北朝鮮に対しロシアに派遣した部隊の撤退を求める共同声明を発表したほか、サイバーセキュリティーなど15分野に及ぶ「安全保障・防衛パートナーシップ」に署名した。