能登の受験生、沿線で応援 三セク鉄道「一歩ずつ前へ」
石川県の第三セクターのと鉄道(石川県穴水町)は7日、能登半島地震の影響を受けた地元の受験生を応援するメッセージの車内広告を始めた。中高生が利用する店舗の関係者や、駅舎の環境整備を担う住民らが寄せた「自分を信じて一歩ずつ前へ」といった思いを掲示。同社の担当者は「地域全体で応援していると伝えたい」と話した。 沿線の飲食店関係者ら30~40人の協力を得て、手書きのメッセージを掲げた。地元の中華料理店は「『0』からの出発でも一歩一歩前に進めば『十』になるよ!」、沿線の住民は「地震後の勉学、よく頑張ったね」「努力は人を裏切らない」などと書いた。 7日は高校生が通学で利用する七尾駅(七尾市)などの3駅で、のと鉄道の職員らが受験生を応援する横断幕を掲げ、メッセージをまとめた冊子を配った。 企画した同社の東井豊記さん(42)は「受験生は新型コロナウイルス禍や地震など、厳しい環境で勉強を頑張ってきた。地域の皆で応援している」と力を込めた。
メッセージを掲示した列車の運行は3月12日まで。