復元ドライヤーがヒット、LOUVREDO(ルーヴルドー、大阪)が事業停止
@cosmeベストコスメアワード2018ベスト美容家電第1位を受賞
(株) LOUVREDO(TDB企業コード:582285486、資本金3000万円、大阪府大阪市淀川区西中島6-7-9Rnビル、代表太田丈盛氏)は、11月10日に事業を停止し、事後処理を荒木光太郎弁護士(大阪府大阪市中央区南船場4-3-2ヒューリック心斎橋ビル5階、共栄法律事務所、電話06-6222-5755)ほか3名に一任、自己破産申請の準備に入った。 当社は、2003年(平成15年)3月創業、2004(平成16年)5月に法人改組した美容関連商品の卸売業者。ドライヤーなど美容機器を主体に、クレンジングや美容クリームなどの化粧品、サプリメントなど、自社で企画・デザインした美容関連商品を扱っていた。製造は外注業者へ委託、本店以外にも東京・名古屋・博多・仙台といった主要都市に拠点を構えていた。 商社を経由して、美容室を主体にエステティックサロンや薬局、スポーツジムを得意先に抱え、展示会などでも新規顧客を開拓していた。@cosmeの2018年度ベストコスメアワードでベスト美容家電第1位に選出された、振動気化乾燥方式を採用した主力商品「復元ドライヤー(R)」の販売が好調だった2018年3月期には年売上高約26億6500万円を計上した。 しかし、主力商品の受注が落ち込むなか、新型コロナウイルス感染拡大の影響により外注業者の工場稼働率が低下し、商品の仕入れが一時的にストップしたことや、美容院をはじめとした得意先の休業や営業自粛、その他展示会の開催が中止となった影響から、2021年3月期の年売上高は約15億600万円にまで減少。営業損益以下で赤字計上が続くなど厳しい経営を余儀なくされていた。 その後は金融機関へ借入金返済のリスケジュールを要請し、大阪府中小企業活性化協議会の支援決定を得て資金繰り改善に努めたほか、ヘアケア事業に経営資源を集中させるなど立て直しを図った。しかし、長引くコロナ禍の影響で仕入れ面に支障を来し、業況回復には至らず、赤字決算に陥っていた。厳しい資金運営となり、一部取引先への支払い遅延や税金の滞納が発覚。業績改善の見通しも立たないことから事業継続を断念し、今回の事態となった。 負債は2023年3月末日時点で約12億円。 なお、当社の事業は11月10日付で(株)トランプ(TDB企業コード:361058711、京都市下京区)に譲渡しており、同社のもとで事業を継続している。当社は2024年初頭に自己破産を申請する予定となっている。