小池都政の目玉政策「LED交換事業」開始 都内CO2削減どのくらい効果ある?
LED電球100万個に15億円予算化、年間23.4億円の電気代削減効果を試算
今回、新たに開始するLED交換事業は、白熱電球2個を持参するとLED電球1個に交換してもらえるというものです。交換できる店舗は都内に831店舗ありますが、それらは量販店ではなく、いわゆる街の電気屋さんです。なぜ、量販店では交換できないのでしょうか? 「同事業は単に電球を交換することだけを目指しているわけではないからです。同事業の目的のひとつに、地域を振興させることも含んでいます」(同)。 そうした狙いから、地域に根差した街の電気屋さんで交換をしてもらうことにしていることにくわえて、交換できる全電気店は東京都電機商業組合に加盟しています。 「同組合に加盟している店舗は、東京都が年1回実施している省エネ講習を受講しています。そのため、省エネについてアドバイスできる知識を持っています。LED交換だけではなく、そうしたアドバイスで環境意識を高めてもらうことも同事業の目的なのです」(同)。 同事業で、都は15億円の予算を組み、LED電球を100万個用意しています。仮に用意した100万個のLED電球に切り替えられた場合、年間23.4億円の電気代削減効果があると試算されています。 小川裕夫=フリーランスライター