「HUAWEI FreeClip」は”ながら聴き”オープン型ワイヤレスイヤホンの完成形かもしれない
ワイヤレスイヤホンの最新トレンドとなっているのが、耳をふさがない周囲の音が聞こえる“ながら聞き”イヤホン。 【実際の使用感を画像でチェックする】 一般的なカナル型の完全ワイヤレスイヤホンは、音質は最高だけど周囲の音が聞こえないと不便…というノイズキャンセルと真逆の発想で人気が拡大。先行していた骨伝導イヤホンに続けとばかりに、昨年より各社オープン型イヤホンのラインナップを拡大しています。 そんななか昨年12月、クラウド・ファンディングで登場した「HUAWEI FreeClip」は、イヤーカフのように耳にかける形状で、“ながら聞き”のワイヤレスイヤホンとしても最小サイズ級の注目モデル。 装着感はどうなのか、音質はどのように聞こえるのか、注目の「HUAWEI FreeClip」を実機で試してみました。
■耳へのストレスはほとんどなし
中国のハイテクメーカーとして知られるファーウェイから発売される「HUAWEI FreeClip」。一番の注目ポイントは外見で、名前の通り耳にクリップする(挟み込む)形状。本体サイズもとても小さく、片側の重量はわずか約5.6gしかありません。 装着感は耳に軽く挟み込むカフスそのもの。アコースティックボールは耳に収まりますが、密着しないため耳へのストレスはほとんどありません。周囲の音も自然と聞こえます。 装着時に耳に挟み込むのって面倒じゃない? と想像するかもしれませんが、そこもしっかりケア済み。球体部と楕円部を繋ぐ“C-bridge(C-ブリッジ)”と呼ばれるパーツは、高性能な形状記憶合金であるニッケルチタン合金。装着時に広げて耳にハメるのですが、慣れれば柔らかさを活かして片手で耳に差し込むように装着することも可能。 イヤホンに左右の区別はなく、装着時にどちらの耳に装着しているかを自動識別してくれる点もラクですね。片耳だけの利用も可能です。なお、IP54の防塵防水にも対応しています。 タッチ操作も可能です。イヤホン全体が反応する仕様で“C-bridge”部分がタッチしやすくて、操作するのに便利。反応するのはダブルタップ/トリプルタップのみで、誤操作の心配はほぼナシ。再生/停止やスキップなどの操作が可能で、音量の割当はありません。 音楽を再生する球体側=“アコースティックボール”内には約10.8mmのデュアルマグネットダイナミックドライバーを搭載。再生時には逆位相の音波も同時に放出することで、音漏れを低減する設計になっています。 BluetoothコーデックはSBC、AAC、L2HCで、マルチポイント接続にも対応。バッテリー性能は1回の充電で8時間の連続使用が可能。充電ケースを含めると最大36時間再生できます。 では、「HUAWEI FreeClip」はどれだけ周囲の音が聞こえるのかというと…。はい、大前提として装着しても完全に周囲の音がそのまま聞こえて、聞こえ方の変化もほぼナシ。耳がオープンなので当たり前ですね。 音楽を聞きながらの聞こえ方は、音量次第ではありますが、周囲の音に気づかない事はまずないでしょう。