「HUAWEI FreeClip」は”ながら聴き”オープン型ワイヤレスイヤホンの完成形かもしれない
■オープン型とは思えない音質
「HUAWEI FreeClip」の音質もチェックしてきました。サウンドは「HUAWEI AI Life」アプリからカスタマイズ可能で、出荷時の設定は“高域強調”。これは効果が極端なので“デフォルト”に切り替えて試聴しています。 サウンドの特徴は、オープン型とは思えない音に芯があるようなクリアさと、空間が広がる臨場感の両立にあります。 YOASOBI『アイドル』を聴くと、歌声は小音量でもハッキリと聴けるし、高域のキレも優秀。一方、ディープに沈み込む重低音も空間を満たすように再現。メリハリを効かせたサウンドですが、キツさはないし、周囲の音も同時に聞こえるので、これくらいの演出があってちょうどいいですね。個人的には、“ながら聴き”を忘れて音量を思い切り大きくしても、気持ちよく聴けるサウンドだと思います。 アプリから音質の設定を“高揚”にすると、より重低音の厚みを強化、“高音強調”ではクリアさ全振り、“音声”も声のクリアさ重視に切り替えられます。 そして「HUAWEI FreeClip」は通話マイクも搭載。デュアルマイク+骨伝導VPUセンサーを搭載し、さらに独自のマルチチャネルDNN(ディープ・ニューラル・ネットワーク)による通話ノイズリダクションアルゴリズムにも対応。 ビデオ会議で使ってみると、しっかりと厚みある形で声を拾ってくれるし、隣の部屋から流れてくるテレビ音声も拾わないなど、通話性能はとても優秀でした。 耳を塞がず周囲の音が聞こえるイヤホンの新製品「HUAWEI FreeClip」ですが、形状や装着の快適さ、操作性、音質、通話性能まですべて優秀で、とにかく完成度が高い逸品。音質重視の完全ワイヤレスイヤホンをすでに所有している人でも、“ながら聴き”目当てで「HUAWEI FreeClip」を買い足すのもアリだと思いますよ。
<取材・文/折原一也 撮影協力/ファーウェイ・ジャパン>