引退ナダルのキャリア「歴史的」 盟友フェデラー氏が称賛
【AFP=時事】男子テニスのレジェンドであるロジャー・フェデラー氏(43)が19日、国別対抗戦のデビスカップで引退を迎えたラファエル・ナダル(スペイン)のキャリアを「歴史的」と称賛した。 【写真特集】フェデラーとナダル ― 唯一無二のライバル関係 フェデラー氏は、ナダルの最終戦が行われる前に自身のX(旧ツイッター)を更新し、「ラファ、言わなければならない。君の歩みは本当に見事だった。14回の全仏オープン制覇を含めて歴史的だ! 君はスペインの誇りであり、テニス界全体の誇りだ」と書き込んだ。 ナダルは19日に行われたデビスカップ準々決勝オランダ戦のシングルス1試合目に登場したものの敗戦。チームも1勝2敗で敗れ、引退が決まった。 2022年に引退したフェデラー氏とナダルは、四大大会(グランドスラム)で14回対戦し、決勝はナダルの6勝3敗。通算では40回の直接対決でナダルが24勝16敗の成績を残している。 フェデラー氏は「君は僕をたくさん打ち負かした。僕が打ち負かした回数よりも多くね。他の誰にもできない方法で僕に挑んできた」「おかげでプレースタイルを考え直さなくてはいけないほどだった。少しでも有利になれないかと、ラケットのヘッドのサイズを変えたこともあった」と振り返り、「二人の思い出を考え続けている。いつも笑わせ合っていたね」「コートの上ではお互いを追い詰め、時には表彰式で文字通り体を支え合わなければならなかった」と続けた。 さらに、自身の引退試合となった2022年のレーバーカップで、ダブルスを組んだことにも言及。「ライバルとしてではなく、ダブルスのパートナーとして横にいてくれたことは、本当に幸せだった。あの夜、君と一緒にプレーし、涙したことは、キャリアでとりわけ特別な瞬間だ」とコメントした。 二人が初めて対戦したのは2004年のマイアミ・オープンで、当時はフェデラー氏が世界ランキング1位になった直後、ナダルはまだ17歳だった。 フェデラー氏は「僕は世界の頂点にいると思っていたし、実際にそうだった。君が赤いノースリーブのシャツを着て、二頭筋を見せつけながらマイアミのコートに現れ、僕をこてんぱんに打ち負かすまではね。君について聞いていたマヨルカ出身のすごい若手だとか、世代を超える才能だとか、いつかグランドスラムを制覇するだろうといった話は、誇張ではなかった」と話した。 フェデラー氏は、ナダルが敗れた後に行われた引退セレモニーにもビデオメッセージで登場し、かつてのライバルの輝かしいキャリアをねぎらった。【翻訳編集】 AFPBB News