気付きづらい「目の病気」をセルフチェック!予防&悪化させない方法を専門医が解説
放っておくと頭痛や肩こりの原因に!「老眼」
40歳を過ぎると、多くの方が自覚し始める「老眼」。年齢とともに水晶体が硬くなるなど、ピントの調整機能が衰えることで起こります。 「『年寄りっぽくて嫌だから』と、老眼鏡をかけず、手元にピントが合いにくいまま過ごしていませんか? 眼精疲労からくる肩こりや頭痛に悩まされる原因にもなります」と清水さんは指摘します。 まずは下の方法で進行度合いを確認。既製品の簡単な老眼鏡で済ませず、眼科に相談して正しく視力矯正をしましょう。 ■「老眼」をセルフチェック! Q.人さし指の指紋がくっきり見える位置は? ●約30cm=目安年齢40歳~45歳 ●約40cm=目安年齢46歳~50歳 ●約60cm=目安年齢51歳~55歳 ●約80cm=目安年齢56歳~60歳 ●80cm以上=目安年齢61歳以上
角膜を傷つける原因「ドライアイ」
目が乾いた感じがする、ゴロゴロするという方は、ドライアイの可能性があります。 「これは涙の分泌量や質が低下することで目の表面が乾燥してしまう、れっきとした病気です。涙の量が十分でも、まつ毛の生え際にある『マイボーム腺』が詰まり、眼球を覆う油分が減ることでも起きます。症状が長引くと、角膜が傷ついたり、角膜に血管が伸びて白濁し、視覚障害を引き起こす恐れも」(清水さん) 目が赤くなりやすい、疲れやすい方も要注意です。 ■「ドライアイ」をセルフチェック! Q.10秒間、目を開けていられますか? 目を開けたまま、10秒数えてみましょう(目は見開かず、いつも通りの開き方で)。瞬きが我慢できない人は、ドライアイの可能性が。 ■ドライアイは生活習慣の工夫で予防できる病気です パソコン作業などに集中すると、瞬きが減り目が乾きやすくなります。適度に目を休め、作業の前後で点眼するのがおすすめです。市販の目薬なら、ドライアイ用で防腐剤不使用のものを。 またマイボーム腺の詰まりには目のまわりを温めたり、やさしくマッサージするのが効果的です。