「殺してあげよっか」池袋暴走事故遺族にメール 14歳女子中学生を書類送検
日テレNEWS NNN
池袋暴走事故の遺族・松永拓也さんを脅迫したなどとして14歳の女子中学生が書類送検されました。女子中学生は「殺してあげよっか」などと書いたメールを送っていました。 ◇ 5年前に最愛の家族を亡くした松永拓也さん。「高齢者による交通事故をなくしたい」と各地で講演会を行ってきました。 松永拓也さん(38) 「事故の現実とか被害者支援のこと、ご自身でできることを考えていただける時間を少し作っていただければと思います」
「事故の現実」に加えて松永さんを苦しめてきたのが、心ない言葉の数々です。今年9月、妻・真菜さんの誕生日の2日前にも常軌を逸した中傷がありました。送り主は14歳の女子中学生です。 今年9月11日に届いたメール 「そんなに辛いなら私が変わりに殺してあげよっか?笑」 「松永拓也家いったろか?特定して笑」 松永さんが参加する講演会を開催した松山市にも… 「やる意味あるの」 「妨害しにいってやろうか」 メールを受け、市が警備を強化する事態に発展。松永さんは警視庁に被害届を提出し、捜査が行われることになりました。
誹謗(ひぼう)中傷に対して徹底的に戦う理由、それは2年前に自身に向けられた誹謗中傷です。 男性(20代)による投稿 「金や反響目当てで闘ってるようにしか見えませんでした。そんな父親、天国の松永莉子ちゃん(3歳)と松永真菜さん(31歳)が喜ぶとでも??」 松永さんはSNSで愛する家族への思いを侮辱されたとして投稿者を訴え、その後も表に立ち続ける決意をしたのです。 松永拓也さん(2022年) 「今回の事案をもとに、侮辱罪・誹謗中傷の抑止力になってほしい」 そして28日に脅迫などの疑いで書類送検された女子中学生。容疑を認めた上で… 女子中学生(14) 「悪いことをしてしまい申し訳ありません、反省しています」 松永さんは「未成年というのが私にとって衝撃的で正直、驚きと戸惑いは感じています。未来ある14歳が今後、大きな過ちを犯さないように毅然(きぜん)とした対応を取ることが重要と考えました。その子自身の未来のためにも社会的責任を果たしてもらい、反省した上で、自分自身と他人の命を大切に生きていく一歩としてほしい」としています。