不動産の価値を上げるアセットマネジメントに! ガレージ付きライダー賃貸住宅「+BASE」を供給
作り手もライダー目線、住居とガレージを両立する賃貸住宅の供給へ
株式会社アセットソリューション(千代田区有楽町/石井信昌社長)は、バイク用ガレージを併設したライダー専用の賃貸住宅の供給に乗り出します。ライダー専用賃貸住宅、ライダーズ・レジデンス「+BASE(プラスベース)」として商品化を目指し、1都3県に100室を目標にバイク用ガレージを住居内に設けることのできる建物や土地を取得。東京近郊、横浜周辺などに展開します。まずは2025年秋をめどに、リフォームによる賃貸物件を供給する予定です。 【画像】ライダー専用賃貸住宅の実現を目指す!!(5枚)
都市部でバイクが持てない大きな問題は、住む場所にバイクを置けないことです。営業担当の石井僚さんが「+BASE」事業化のきっかけを話しました。 「都内の1人暮らしでも、バイク駐車可能な物件は、ほんと少ない。条件を入れて検索すると2000件くらい出てきたのですが、“バイク可”にチェックを入れると、一気に10分の1ぐらいまで減る。それに自分の希望を加えると、バイクを日常使いする生活は極めて厳しくなります」 こんな体験をした石井さんは、「ゼファー1100」、「Z900RS」と、2台のカワサキを乗り継ぐために、住居から地下鉄で20分ほど離れた場所にバイク用ガレージを借りて“二重生活”を送っていました。 バイク駐車場は住居近くにもありましたが、地域住民の死角になるデッドスペースに設置されていることが多く、安心して駐車できなかったのです。これは都市部のライダーに共通する悩みです。 石井さんとパートナーを組むアセットマネジメント部門の佐藤浩平さんは、そんなバイク事情からバイクを持たず、レンタルバイクで北海道などを巡るリターンライダーです。 同社は不動産売買の仲介業ではなく、不動産関係者のリスクを減らしながら価値を高める投資助言・代理業、不動産の証券化につながるアセットマネジメントが主な業務です。 「例えば、ガレージが1階にあり、2階に住居がある(既存の)ガレージハウスは、上下が同じ面積なので、バイクガレージとしては広過ぎで、住むには狭いという課題があります。ほかにも、確かに駐車スペースはあるが取り回しのスペースがとても狭かったり、高過ぎる段差があったり。自転車と同じように車体を動かせると考えているようで、重量のあるバイクを置けるようになっていない。ライダーにとって不都合なものが多かったのです」 不動産のエキスパートがバイク関連の不動産に注目することは多くありません。「+BASE」の立ち上げは、ライダーとしての日常が既存のガレージ付き住宅物件の分析に役立っていました。