中東各国「正義の勝利」 ICJ命令を歓迎
【テヘラン共同】中東各国は26日、オランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)がパレスチナ自治区ガザでの戦闘でイスラエルにジェノサイド(民族大量虐殺)を防ぐよう命じたことを受け「国際法と正義の勝利」(カタール外務省)などと歓迎する声明を相次ぎ発表した。 イスラエルとイスラム組織ハマスの仲介役であるカタール外務省は「ジェノサイドの脅威を反映したものだ」と評価。同じく仲介役のエジプト外務省も「最も重要なのは、イスラエルがパレスチナ人を殺害する犯罪を停止することだ」とし、ICJ命令の即時履行を要求した。 イスラエルと敵対し、ハマスを支援するイランのアブドラヒアン外相はX(旧ツイッター)で、イスラエル政府当局者が「国際世論の中で最も嫌われる人々だ」と糾弾。パレスチナ人に対する戦争犯罪だとして裁かれるべきだと主張した。 サウジアラビア外務省は、国際社会が停戦やパレスチナ人保護に向けてさらなる措置を講じる重要性を指摘。トルコのエルドアン大統領は、ICJ命令が「女性や子ども、高齢者に対するイスラエルの無差別攻撃に終止符を打つことを願う」と訴え、パレスチナ側に立ち続けるとした。