「安心・安全なデジタル社会の実現」に貢献--サイバートラスト・北村社長
2025年に向けたIT企業のトップメッセージや年頭所感を紹介する。 サイバートラスト 代表取締役社長 CEO 北村裕司氏 この数年のDXの進展とともに、関連する法制度整備が進み、また重要インフラやIoTの領域でも経済安全保障にかかわる基準や法規制がより具体化しています。社会へのデジタル技術の浸透に応じて、デジタル特有の課題が現実社会に与える影響が大きくなる中、当社が提供する価値の重要性はますます高まっています。 このトラストサービスの重要性を鑑みて、当社事業において成長の要になるサービスを高成長けん引サービスと位置付け、以下の3つの分野に注力してきました。 iTrust:本人確認や電子署名の利用シーン拡大 Linuxサポート:CentOS延長サポートの提供とAlmaLinuxの推進 EMLinux:IoT機器向け組み込みOSの採用増加 当社が目指す未来は、デジタル技術がこれまで以上に社会と融合するデジタル社会において、あらゆる人々が安心・安全にデジタル技術の便益を享受できる社会です。当社は、デジタル社会の信頼を支えるトラストサービスをこれからの社会に欠かすことができない新しい社会基盤として拡大発展させ、さらなる事業成長を目指します。 現在、さまざまな国や業界、組織を超えた多様な相手とデータを連携し、活用できる仕組みとしての「データスペース」の構築とそこでの「トラスト基盤」への注目が高まっています。 当社はこのような潮流の中で、OSをはじめとしたプラットフォーム、人や組織・データなどの正当性を確認する仕組みであるトラストサービスを「データスペースのトラスト基盤」とすべく事業を推進するとともに、パートナー様との協業により、さらなる成長を目指します。 また、各国において経済安全保障に関連した法規制や基準への対応が整備される中、それらに対応するために、特に重要インフラに関わる事業者ではサプライチェーンセキュリティへの対応ニーズが高まっています。当社はそのような重要インフラの事業者さまに対し、セキュリティコンサルティングからソリューションの提供まで、パートナーさまと連携し積極的に事業展開してまいります。 当社は本年も、「安心・安全なデジタル社会の実現」のために必須となるトラストサービスを新たなデジタル社会基盤として積極的に展開していきますので、ぜひご注目ください。