晴れた日でも「乾燥機」で洗濯物を乾かす妻。外に干せば「タダ」なのに、乾燥機に“メリット”はあるのでしょうか? 今の時期すぐ乾きますよね?
晴れた暑い日に外に洗濯物を干すと、数時間でカラッと乾いて気持ち良いですよね。しかし、そんな日でも洗濯機の乾燥機能を使って洗濯物を乾かしている人もいるでしょう。外干し派の人は「外に干した方が早く乾くし、電気代も節約できるのに」と感じるかもしれません。 本記事では乾燥機を使った際にかかる電気代や、外干しせず乾燥機で乾かすことのメリットについて解説します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
乾燥機の電気代はどれくらい?
乾燥機の電気代が気になる場合、まずは具体的にどのくらいのコストがかかっているのかを知ることが重要です。乾燥にかかる電気代はメーカーや機種、使用時間によって異なりますが、ヒートポンプ式ドラム式洗濯機の乾燥にかかる消費電力を1000Wとして計算します。 消費電力が1000W(1kWh)の乾燥機を4時間使用し、電気料金が1kWhあたり31円とすると、1日の電気代は次のようになります。 1kWh×4時間×31円/kWh=124円 毎日乾燥機を使用した場合、1ヶ月で換算すると約4000円の電気代がかかる計算になります。自分で外に干せばこのコストはゼロになるため、「もったいない」と感じる人もいるかもしれません。
晴れているのに乾燥機を使う理由
乾燥機の最大のメリットは、天候や時間帯を気にせずに乾かせることでしょう。梅雨や寒い時期には外干しが難しいこともあるため、自分の好きなタイミングで乾燥できるのはうれしいポイントです。そのほかにも乾燥機には次のようなメリットがあります。 ・ふんわりと仕上がる 乾燥機を使うことで繊維が起き上がり、柔らかくふんわりとした仕上がりになります。特にタオル類は乾燥機にかけることでふんわりとした肌触りを保(たも)てるため、あえて乾燥機にかけるという選択をする人もいます。 ・干す手間がかからない 乾燥機を使えば、洗濯物を干して取り込む手間が省けます。空いた時間にほかの家事を済ませたり外出したりと、時間を有効的に使えるでしょう。 ・人目を気にする必要がない マンションやアパートなどで暮らす人にとって、外に洗濯物を干すと他人の目が気になることがあります。乾燥機を使えば乾燥が室内で完了するため、特に女性にとってメリットは大きいといえるでしょう。 ・花粉や黄砂、鳥のフン、虫などが付着する心配がない 花粉や黄砂が飛散する時期には、洗濯物を外に干すとこれらが衣類に付着することがあります。また、外干しでは洗濯物に鳥のフンが落ちてきたり、虫が入り込んだりする可能性も否定できません。乾燥機を使用することで、安全かつ清潔に乾かすことができます。 ・紫外線による色あせを防げる 強い日差しに長時間さらされると、衣類の色があせる原因になります。特に色が濃いものは紫外線の影響を受けやすいため、乾燥機を使うことで色あせの予防につながります。 こうしたメリットを重視して、晴れている日であっても乾燥機を使う人も少なくありません。外干しよりも便利さや安全性を優先しているのですね。
乾燥機は電気代がかかるが、メリットも多い
毎日乾燥機を使うことで、月に約4000円の電気代がかかる可能性があります。ただ、乾燥機を使うことで、時間や手間を削減できる、花粉や虫から衣類を守れる、色あせを防げるといったように、得られるメリットもたくさんあります。 晴れた日には外干しを選びたくなるかもしれませんが、家族のなかで洗濯を行う人の価値観に合わせることが大切です。 出典 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A 執筆者:山田麻耶 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部