ルールは"ホウレンソウ" / 師弟の絆・佐々木裕美&福山恵里奈インタビュー
ルールはホウレンソウ
佐々木:これはお願いしてることがあって、レース場が別で、私が知らない現場であった出来事とかは、報告してもらうようにしてます。 福山:私もそれを言おうとしました! 佐々木:知らないところから耳に入るのは嫌じゃないですか。いいことも悪いことも、恵里奈ちゃんの口から伝えてもらうようにしてます。 福山:ホウレンソウです。 佐々木:そうそう。ホウレンソウはしてるよね。 福山:例えば裕美さんと仲のいい先輩が、私が困ってる時にいろいろアドバイスをしてくださったりとか、誰にお世話になったとかを報告してます。ミスして誰々に迷惑をかけたとか…。 佐々木:やっぱりお世話になった人にはお礼を言わなきゃないないので、私からも「恵里奈ちゃんがありがとう」っていうのが礼儀というかね。私の仲のいい女子選手も、恵里奈ちゃんを気にかけてくれてる。 福山:支部や地区が違っても、裕美さんがきっかけで自分もお話しさせてもらえるようになったりもあるんで。 佐々木:あとは事故だけはしないでってお願いしてます。
"人"として魅力ある選手に
佐々木:全てを受け止めてあげられる師匠でいたいと思っています。頭ごなしに怒るというのは私の中であまりなくて、考え方を含めて恵里奈ちゃんなので、そこを受け止めつつ、手を差し伸べる感じ。全部を私色にしようとは全く思っていないです。心が乱れてると、レースにも影響が出るし。恵里奈ちゃんがさっき受け止めてくれるって言ってくれたのはうれしかったし、師匠をここ3、4年やってきて良かったなって思っています。 福山:手厚くですね(笑)。 佐々木:もはや師弟とかあまり思ってなくて。ちゃんとした上下関係を保ってくれる、何でもしゃべれる相手、っていう気がします(笑)。 福山:いてくれるという存在に安心感があるというか、裕美さんが話しやすいからそういう気持ちになれていると思います。 佐々木:私も師匠になって、人が頑張りで成長していく過程を初めて経験することができた。恵里奈ちゃんの水神祭は、ほんとに涙が出たし改めて師弟になって良かったと思います。
マクール