ルールは"ホウレンソウ" / 師弟の絆・佐々木裕美&福山恵里奈インタビュー
師匠に学ぶメンタルコントロールの重要性
福山:学んだことはいろいろあります。 佐々木:えっ、あるの?(笑)。 福山:私は一喜一憂というか、成績が悪かったらすごく落ち込んだりして。最初の頃は結構してて、今でもするっちゃするんですけど、裕美さんは成績とかに左右されずいつも明るくてニコニコな感じ。私もレース場ではそういう風になりたいって思いました。 佐々木:負けたりすると、やっぱり悔しくないはずはないので。でもそれを表に出すことの方が負けのような気がして。みんな悔しいはず。そのメンタルをどうコントロールできるかっていうのは自分にかかってる。周りを振り回したりするのは良くないから。だって自分のやったことだから。でもレースが終わったら逆で(笑)。仕事場では一喜一憂しないけど、プライベートはだいぶ一喜一憂する(笑)。恵里奈ちゃんは感情の起伏があまりないよね。 福山:はい、落ち着いてます(笑)。 佐々木:普通の生活の時は、恵里奈ちゃんの方が大人だなって思うことの方が多くて、だいぶ年下だけど学んでます(笑)。恵里奈ちゃんはこういう大人であるべきというか、冷静。だから私とは逆だよね。 福山:みんな違ってみんないい(金子みすゞ風?)って感じです。いろんな人がいて、その人らしさがあるなって思いながら生きてます(笑)。
手厚い? 師匠
佐々木:恵里奈ちゃんはほんと素直で。「私はこう思います」みたいな感じもないし。まあそれがいいか悪いかは置いといて。ちゃんと話もできるし…、意思疎通ができる(笑)。確かに成績はまだよろしくないけど、一生懸命なところは買ってる。あとは人の良さ。誰に聞いても(恵里奈ちゃんは)いい人としか言われない(笑)。 福山:裕美さんは全部を包み込んでくれる感じ。まだうまくいかないことが多いんですけど、それでも「こうした方がいいんじゃないか」とか「ああした方がいい」とか、何て言うのか…手厚いんです! 佐々木:手厚い?(笑)。 福山:レースが一緒の時、自分のことのように私のことまで時間を割いて一生懸命してくれるというか…。なのにできないことが多いから、もう見捨てられるんじゃないかとか思ったりするんです。 佐々木:しない、しない(笑)。 福山:諦められたらどうしようとか思うんですけど、そんなこと全然なくて。一生懸命、面倒を見てもらっています。 佐々木:それが師匠のような気がするけど…(笑)。でもそれは恵里奈ちゃんが頑張ってるから。頑張ってない人には手を差し伸べない、と思う。