【バスケ】八村塁が日本代表強化に異例疑問「お金の目的があるような気が」監督続投にも「残念」
北米プロバスケットボールNBAのレイカーズ八村塁(26)が13日(日本時間14日)に、日本協会や日本代表について質問され、不満を口にした。本拠ロサンゼルスでグリズリーズに128-123で勝った後、記者会見で異例の、疑問を呈す形となった。 【写真】レイカーズ対グリズリーズ戦の試合前、河村と談笑する八村 八村は「僕としてはあまり言いたいことじゃないんですけど」と前置きした上で「日本代表としても僕もずっとやってきてて、今まで思ってて。日本代表のやり方が、僕としてはうれしくないところがあって」と穏やかな口調ながらも、踏み込んだ。 「日本代表としてやる中で、チームとしてもそうですし、強化というか子供たちのためというか、日本のバスケを強くしていくためにやってきている感じで、やってきている感じはあったんですけど、日本代表の中でその目的じゃなく、少し僕が思うには、お金の目的があるような気がするところでは、もうちょっと」 その上で、男子日本代表の監督人事にも苦言的に触れた。 今夏パリ五輪(オリンピック)の後、トム・ホーバス監督(57)の続投が決まった代表について「あとはコーチのことも話したんですけど」と切り込んだ。 「コーチも、日本代表にふさわしいコーチ、僕らは日本男子の、トップのプレーヤーなので。男子のことを分かっている、プロとしてやっていた、プロとしてもコーチをやったことがある人に、コーチになってほしかったので」 協会の強化に対して「今回、こうやって、こういうふう(ホーバス監督の続投)になってしまったのは残念だと思ってますし、日本代表にも話しての結果の、彼らが決めたことなので」と“進言”したことも明らかにし「僕としては、そういう姿勢でやってるんだなと思うので」と感じている思いを、慎重に口にした。 最後は「こうやって日本代表を、子供たちも見てるので。そういうところで僕もNBAで頑張って、そういう日本のバスケが強くなるように頑張っていきたいなと思います」と、締め切りは前向きに努めていた。 ◆00年以降の男子代表監督 ホーバス監督で12人目、うち外国人監督は5人。16年リオ五輪出場を逃したあと、元アルゼンチン代表監督のフリオ・ラマス氏が就任。ゴンザガ大在学中の八村を招集するなどして、19年に06年以来のW杯出場を果たした。八村も出場した21年の東京五輪では3連敗で1次リーグ敗退。その後、東京五輪で日本女子を銀メダルに導いたホーバス氏が監督に就任した。 ◆パリ五輪女子代表のゴタゴタ 1次リーグ敗退した女子代表について、監督人事を担う東野智弥技術委員長が9月11日に選手の名前を挙げて監督の選考を批判。同14日には同代表の馬瓜エブリンがSNSで「選手に責任転嫁する人がまた次も決めるのなんで?」と反発していた。東野委員長は同28日の日本協会評議員会で「選手の実名をあげたことは配慮が足りなかった。発言が軽率だった」と謝罪した。